大阪 吉村知事 病床使用率70%で
「医療の非常事態宣言」の方針

2021年4月6日

大阪府内で新型コロナウイルスの感染が再び急拡大する中、大阪府の吉村知事は近く重症患者用の病床の使用率が70%に達する見通しを示したうえで、その場合は直ちに府として医療の非常事態宣言を出す方針を示しました。

大阪府内では4月5日時点で、すぐに入院できる病床がどれだけ埋まっているかを示す「病床運用率」が重症患者用で84.1%に達し、確保している病床ベースの「病症使用率」でみても重症患者用は63.8%に上昇しています。

これについて吉村知事は4月6日、記者団に対し「新規陽性者が急拡大し病床のひっ迫度が増している状況だ。変異株の影響は間違いなく生じている」と述べました。

そして「数日中に重症病床の使用率が70%になると判断している」と述べ、重症患者用の病床の使用率が70%に達した場合は直ちに対策本部会議を開いて独自の指標「大阪モデル」で赤信号を点灯し、医療の非常事態宣言を出す方針を示しました。

そのうえで吉村知事は「重症病床の確保にあたっているところだが医療体制が非常に厳しく、このままいけば医療崩壊の可能性もある状況になりつつあることを府民に伝え、一人ひとりの感染対策や営業時間短縮の徹底をお願いしたい」と述べ、改めて対策の徹底を強く呼びかけました。