沖縄 宮古島
コロナ感染拡大で旅行自粛など
求める対策を発表

2021年1月27日

沖縄県宮古島市は新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、極めて危機的な状況にあるとして26日、図書館や公園などの施設の閉鎖や帰省や旅行の自粛を求める新たな対策を発表しました。市内中心部では多くの飲食店が休業していて人通りがほとんど見られなくなっています。

沖縄県によりますと人口およそ5万5000人の宮古島市で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していて、27日発表された感染者は33人と、県全体の131人のうち4分の1にのぼりました。

こうした中、県立宮古病院では急増する感染者に対応するため、26日から一般外来の受け付けを取りやめています。

座喜味市長は26日、極めて危機的な状況だとして図書館や公園などの市の施設を閉鎖するとともに、帰省や旅行の自粛を求める新たな対策を発表し「不要不急の移動の自粛ということばを超えて、願わくば移動しないでほしい」と訴えていました。

27日、市内の中心部、下里大通り周辺では多くの飲食店が休業していて人通りはほとんどなく、閑散としていました。

28日から午前中の営業の取りやめを決めたサーフィン用品販売店の店主は「客の数はゼロに近く『開店休業中』といった感じです。店を休業して感染拡大防止に協力したくても、飲食店のような協力金がなく、こちらの生活もあるので難しい」と話していました。

また、図書館や公民館が入る施設には休業を知らせる貼り紙が掲示されていました。

住民「感染が怖い」

沖縄県宮古島市の住民からは新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることへの不安の声が聞かれました。

病院から帰る途中だという女性は「感染が怖いので病院に薬をもらうときだけ外に出てそれ以外は出ないようにしています」と話していました。

販売されている弁当を購入した女性は「感染しないよう店ではなく家で食べたいので購入しました。また感染が拡大していて憂うつな気持ちになります」と話していました。

臨時休校も

沖縄県の宮古島市教育委員会は市内での新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受けて市立の小学校・中学校・幼稚園のすべてを28日から来月7日までの間、休みにすると発表しました。

感染状況によっては期間の延長や短縮もありうるとしています。

市教育委員会は「各家庭では子どもたちの不要不急の外出を控えるよう支援をお願いしたい」と協力を呼びかけています。