“1人でもコロナ患者 受け入れを”
神奈川県が病院に協力要請

2021年1月14日

新型コロナウイルスの急速な感染拡大で、病床がひっ迫していることから、神奈川県は今後、感染が確認された患者を受け入れていない病院で、入院中や外来の患者の感染が新たに分かった場合は原則として、その病院で治療を行うよう要請しました。

神奈川県によりますと、現在、県内におよそ350ある病院のうち、新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れているのは100余りで、およそ3分の2の病院は受け入れていません。

一方、1月13日の時点で、すぐに使える病床の使用率は89%に上っているほか、自宅などで、入院を待っている人は69人となっています。

こうした中で神奈川県は1月13日、患者を受け入れていない病院に対し、入院中の患者や外来に来た患者に新たに新型コロナウイルスへの感染が分かった場合、今後は、原則として、その病院で治療を行うよう要請しました。

さらに可能な場合は、新たな患者の受け入れも検討してほしいと要請しています。

神奈川県「1人でも2人でも受け入れる病院が増えれば」

神奈川県医療危機対策統括官の阿南英明医師は「すでに新型コロナの患者を受け入れている病院でこれ以上病床を増やすことは難しく、受け入れ施設の数を増やす必要がある。1人でも2人でも受け入れる病院が増えれば、全体として大きな数になるので協力を呼びかけたい」と話していました。