大阪府 5大学病院に重症用病床計20床
一時的に追加の緊急要請

2020年12月9日

大阪で新型コロナウイルスの医療体制がひっ迫するなか、大阪府は府内にある5つの大学病院に対して、一時的に重症用の病床20床を追加で用意するよう緊急に要請しました。

大阪府内で重症患者を受け入れる病床の使用率は、12月8日の時点で70.9%と、大阪府の独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す70%を初めて超えたほか、すぐに入院可能な病床の運用率は83%に達しています。

こうした中、大阪府は府内の5つの大学病院に対して、12月20日までの間、重症用の病床を、それぞれの病院で4床、合わせて20床を追加で用意するよう緊急に要請しました。

また、現在、軽症や中等症の患者を受け入れている病院のうち、病床数が多く、重症患者の治療に対応できる15の病院に対しても緊急の要請を行いました。

具体的には、大阪府全体の重症用の病床の運用率が90%程度になった場合、これらの病院に対しては患者が重症化しても転院させずにそのまま治療を続けてもらいたいとしています。

大阪府は、12月15日から重症患者専用の医療施設「大阪コロナ重症センター」を開設することにしていて、府はセンターの運用が本格的に始まる12月20日までの一時的な措置だとして理解を求めています。