感染急拡大の島根県出雲市
「緊急事態だ」市長が対策徹底訴え

2022年7月5日

新型コロナウイルスの感染が急拡大している島根県出雲市の飯塚市長は、緊急の会見を開き「出雲市にとって緊急事態だ」と述べ、感染予防対策の徹底を市民に強く求めました。

7月5日に発表された感染者755人のうち、54%に当たる410人が出雲保健所管内となるなど、出雲市では新型コロナの感染が急拡大しています。

緊急の会見を開いた出雲市の飯塚市長は、新型コロナの感染が急拡大している理由について、市内にある事業所や家庭での感染拡大など、さまざまな要因で感染が広がっているとの認識を示したうえで「出雲市にとって緊急事態だ」と述べました。

そして、▽不要不急の外出を控えるとともに、▽マスクの着用や部屋の換気をはじめとする基本的な感染予防対策の徹底や▽早めのワクチン接種などを市民に強く求めました。

また、飯塚市長は、保育園や幼稚園などで職員が感染して休園が相次いでいるとして、7月6日から当面、家庭で子どもの保育が可能な場合は、できるだけ登園を控えるよう呼びかけました。

さらに、小中学校で感染が拡大するおそれがある場合は、学校単位で臨時休校にすることを検討する考えを示しました。

飯塚市長は「これまでのように普通の生活をするとさらに感染が拡大するおそれがあるので、感染予防の対策を徹底してほしい」と述べました。

JR松江駅前では不安の声

島根県で感染確認の発表が過去最多となったことを受けて、JR松江駅前では不安の声が聞かれました。

60代の女性は「700人以上という多さにはただただ驚きました。もう少し何かしらの制限が必要になるのではと思いました」と話していました。

30代の男性は「職場でも、家族が感染した人などがじわじわ増えている傾向です。個々人ができる感染対策をして身を守っていくしかないです」と話していました。

50代の女性は「拡大ペースが速くて不安です。マスクを外している人も増えているので、改めて引き締めが必要だと感じます。やはり一人一人の心がけが大切だと思うので気を付けていきたいです」と話していました。