大阪市 約9200件分のデータ
府の新規感染者の集計に反映できず

2022年2月8日

大阪市は保健所業務のひっ迫で、2月4日以降、新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された人のうち、およそ9200件分のデータが、大阪府の新規感染者の集計に反映できていなかったことを明らかにしました。大阪市では先に1万3000件近くの新規感染者のデータの入力に遅れが出て、改善を図っていたばかりです。

大阪市によりますと、府の集計に反映できていなかったのは、2月4日から7日までの市内の新規感染者のうち、およそ9200件分のデータです。

大阪市では、感染者の増加で保健所の業務がひっ迫し、先に1万3000件近くのデータの入力に遅れが出ました。

このため、体制を強化して作業にあたった結果、遅れていた分の入力は完了したものの、その後の発生届への対応が間に合わず、新たに9200件分の入力に遅れが出たということで、2月8日の大阪府の集計に反映させるとしています。

大阪市ではこれまでの倍にあたる1日80人の体制で入力を行っていますが、今後は、さらに応援の職員を上積みすることにしています。

松井市長は記者団に対し、今後も感染者数が増え続ければ、再び入力に遅れが生じる可能性があるとした上で、「発生届の数が保健所の処理能力を上回っている。当面は増強した体制で入力作業を行っていく」と述べました。