沖縄 玉城知事
「オミクロン株 かつてないスピードで感染拡大」

2022年1月2日

沖縄県の玉城知事は、沖縄県内で新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」の感染者が相次いで確認されていることについて、「いまだかつてないスピードで感染が拡大している」と警戒感を示し、感染が急拡大している地域では、成人式やその後の懇親会の延期などを検討するよう求めました。

沖縄県内では1月1日までの2日間に、オミクロン株に感染した45人のうち29人の感染経路がわかっておらず、県は市中感染が広がっているとみています。

こうした中、玉城知事は1月2日、記者会見を開き、「アメリカ軍基地関係者を中心に確認されていたオミクロン株が、市中感染でも確認されており、デルタ株からの置き換わりが急速に進んでいる。いまだかつてないスピードで感染が拡大している」と警戒感を示しました。

そのうえで、このまま感染が拡大した場合、経済活動の制限など強い措置を要請せざるを得なくなるとして、県民に対し、感染対策の徹底を呼びかけました。

また、感染が急拡大している地域では、成人式の出席者全員に抗原検査を行うことや、式典そのものや、その後の懇親会を延期するなどの対応を検討するよう求めました。

さらに玉城知事は、沖縄のアメリカ軍から1月2日までの3日間、どの基地で何人感染したか、情報提供がないことについて、「県内のオミクロン株の感染拡大が、アメリカ軍由来のものという意識が欠如していると言わざるをえない」と不満を示しました。