オミクロン株濃厚接触者 神奈川で300人超
待機宿泊施設足りず

2021年12月18日

海外から入国した人のオミクロン株への感染が相次いで確認される中、神奈川県では、感染した人や疑いがある人の濃厚接触者が300人を超え、県は待機用の宿泊施設の手配に追われています。

厚生労働省は、オミクロン株に感染した人や、感染した疑いがある人と同じ飛行機に乗っていた全員を濃厚接触者とみなし、入国後14日間は宿泊施設で待機するよう求めていて、神奈川県では、対象者が12月17日までに336人にのぼっています。

特に、12月16日から12月17日にかけては、新たに242人が対象となったことから、担当する県の医療危機対策本部では、職員が待機用の宿泊施設の手配や、対象者を施設に送るための調整に追われています。

対象者の数が、用意した2か所の宿泊施設の定員を大きく上回っていることから、県は12月17日から、可能な人については自宅待機も認めることにしました。

神奈川県医療危機対策本部の山田佳乃災害医療担当課長は「濃厚接触者には、健康観察やPCR検査なども行う必要があり、これ以上増えると対応が難しくなる。自宅待機もやむをえないが、代わりに、自宅に食事や検査キットを届けたり、保健所が検査に行くなどしてフォローしていきたい」と話していました。