兵庫県 井戸知事
うちわ会食批判で配布中止

2021年4月14日

井戸知事は、みずからが提唱した「うちわ会食」に批判が出ていることを受けて、飲食店へのうちわの配布を中止すると発表しました。

兵庫県の井戸知事は先週、飲食店での感染防止策として会話をする際は、うちわや扇子を使って口を覆い飛まつを防ぐ「うちわ会食」を呼びかけ、「まん延防止等重点措置」が出されている神戸市など4つの市の飲食店に合わせて32万本を配布すると発表しました。

しかし、神戸市が「効果の検証が不十分で、かえって危険性を高める可能性がある」として、うちわの配布を行わないよう県に申し入れるなど批判が出ていました。

これを受けて井戸知事は記者団に対し「『うちわで感染が防げる』とは申し上げていない。ただ、飲食店に配るのは行き過ぎだった。誤解があるかぎりは、配るのを差し控えたい」と述べ、飲食店へのうちわの配布を中止すると発表しました。

兵庫県は、うちわを感染防止の啓発グッズとして飲食店以外の場所で配ることを検討したいとしています。