大阪 吉村知事「第6波入り口」
オミクロン株軽症者はホテル療養

2022年1月5日

新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にある中、大阪府の吉村知事は記者団に対し、感染の第6波に入ったという認識を示しました。
そのうえで、オミクロン株に感染した人全員を原則、入院させている現在の対応を見直し、軽症や無症状の人などは、ホテル療養に切り替える方針を示しました。

新型コロナの感染状況について、吉村知事は「オミクロン株の感染拡大が続いていて、スピードも速い。第6波の入り口に入ったと思う」と述べました。

そのうえで、オミクロン株に感染した人全員を原則、入院させている現在の対応について、継続すれば病床がひっ迫する可能性が高いとして見直す方針を示しました。

具体的には、65歳未満で重症化するリスクが低く、軽症や無症状の人は、原則、宿泊療養施設に入ってもらうことにしていて、家族の事情などでやむをえない場合は、自宅での療養も可能だとしています。

これに伴って大阪府は、1月中旬までに府が確保しているホテルをすべて稼働させ、およそ1万室で患者を受け入れられるようにする方針です。

さらに、これまでオミクロン株に感染した人の濃厚接触者は、原則として全員、宿泊療養施設で待機してもらう対応をとっていましたが、今後は自宅での待機を基本とする運用に切り替え、自宅で定期的に検査を受けられるようにするということです。

一方、吉村知事は、沖縄県が近く「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請する方向で調整していることに関連して、「大阪は現時点では要請する基準には達していないが、基準に達することがあれば、当然、要請を検討することになる」と述べました。