沖縄米軍基地大規模クラスター
玉城知事が外出禁止など要請

2021年12月21日

沖縄県の玉城知事は12月21日、緊急の記者会見を開き、アメリカ軍キャンプハンセンで新型コロナウイルスの大規模なクラスターが発生したことなどを受け、日米両政府にキャンプハンセンに勤務するすべての軍人・軍属について基地からの外出の禁止などを要請したことを明らかにしました。

沖縄県の玉城知事は12月21日夕方、県庁で緊急の記者会見を開き、新型コロナのクラスターが発生したキャンプハンセンで新たに21人の感染が確認され、県が把握して公表したアメリカ軍関係者の感染者が今月15日以降で合わせて207人になったと発表しました。

そのうえで玉城知事は12月21日、沖縄のアメリカ軍トップのビアマン4軍調整官と小田原外務副大臣に相次いで電話し、感染が収束するまでアメリカなどから沖縄県への軍人・軍属の移動を停止すること、キャンプハンセンに勤務するすべての軍人・軍属についてPCR検査を行い、基地からの外出を禁止すること、キャンプハンセン以外の軍人・軍属についても、基地の外でマスクの着用を徹底することなどを要請したということです。

これに対し、ビアマン4軍調整官は「現在起きていることは地元沖縄県民、われわれの部隊、家族も含めて非常に脅威であり感染拡大を防ぐために安心できるような施策を実施している。われわれは積極的にPCR検査を行っていて、陽性者が出た部隊の感染の封じ込めに成功している状況だ」などと述べたということです。