コロナ第6波備え
腕時計型端末で自宅療養者支援 神奈川 真鶴町

2021年10月12日

新型コロナウイルス第6波に備え、神奈川県真鶴町は血液中の酸素の値を測る機能があるウェアラブル端末を使って、自宅療養者への新たな支援を始めることにしました。

自宅療養者が亡くなるケースが全国で相次いだのを受けて、真鶴町は10月12日、血中酸素飽和度を測る機能がある腕時計型の情報端末を使って、自宅療養者への新たな支援を始めると発表しました。

町によりますと、自宅療養中の町民にこの時計を貸し出して身につけてもらうことで、計測した数値が定期的に町の診療所に送られるということです。

数値が低下した場合はアラームが鳴り、診療所の医師がテレビ電話や訪問診療で対応するとしています。

これまでは、自宅療養者がパルスオキシメーターを使ってみずから測定した結果を県に報告していましたが、症状が悪化した場合、連絡できず手遅れになるおそれがあるとして、ウェアラブル端末を使うことにしたということです。

真鶴町の上甲新太郎参事は「ウェアラブル端末の情報自体はあくまでも参考値で、医師に迅速に患者の状態を確認してもらうことで命を守ることにつながればと思う」と話していました。

また、真鶴町国民健康保険診療所の葉田甲太医師は「計測データの精度については検証していくが、低酸素の症状が進む症例の早期発見につながる可能性があると思う」と話しています。