Jリーグ 声出し応援
観客制限見直すよう働きかけ

2022年9月5日

サッカーJリーグの野々村芳和チェアマンは、声を出しての応援を許可する試合について、観客の収容率などの制限を見直すよう政府などに働きかけていることを明らかにしました。

政府の基本的対処方針では、大声を伴うイベントを開催するには会場の収容率を50%とすることが求められていて、Jリーグではこれに沿ってスタジアム全体の観客の収容率を50%までとしたうえで、特別なエリアを設けて声を出しての応援を許可しています。

Jリーグでは産業技術総合研究所とともに、2022年6月から8月14日にかけて声出し応援が許可された12試合で現場の状況などを調べました。

その結果、声を出して応援することを許可したエリアでのマスクの着用率は94.8%から99.8%だったほか、感染のリスクを判断する目安とされている二酸化炭素の濃度も最も高いところで777ppmで、いずれの場所でも国が示す換気の基準、1000ppmを下回っていたということです。

こうしたデータを踏まえて、野々村チェアマンは声出しの応援を認める特別なエリアの収容率は50%を維持しながらも、それ以外のエリアでは100%にできないか、政府などの関係機関に働きかけていることを明らかにしました。

野々村チェアマンは「クラブにとっては半分しか観客を入れることができない経済的なダメージが大きい。エビデンスをもとに関係各所と共有し、今シーズン中にできるように働きかけている」と話していました。