感染再拡大
“現時点で行動制限不要も対策徹底を”厚生労働相

2022年7月12日

新型コロナの感染が再拡大する中、後藤厚生労働大臣は、現時点で新たな行動制限は必要ないという認識を示す一方、今後は夏休みで、人と人との接触が増えることなども予想されるとして、基本的な感染防止対策の徹底を呼びかけました。

後藤厚生労働大臣は記者会見で、感染が再拡大している要因について「3回目のワクチン接種などによる免疫が徐々に減衰していることや、オミクロン株の新たな系統への置き換わりが進むことなどが考えられる」と述べました。

また、政府分科会の尾身会長が第7波に入ったという認識を示したことについては「さらなる感染者数の増加も懸念されるところで、医療提供体制への影響も含めて注視していく必要がある」と述べ、警戒感を示しました。

そのうえで、後藤大臣は「現状としては、行動制限をかける事態とは思っていない」と述べた一方、今後、夏休みに入って、人と人との接触機会が増えることなどが予想されるとして、マスクの着用や手洗いなど、基本的な感染防止策の徹底を呼びかけました。

末松文部科学相「マスク 地域の事情も見ながら判断を」

末松文部科学大臣は記者会見で「夏休みの期間中には、部活動や登校日、プールの開放など、さまざまな活動が行われるので学校現場には、引き続き、基本的な感染対策の継続と徹底をお願いしたい」と述べました。

マスクについては、体育の授業や運動部の活動、それに登下校の際は、熱中症対策を優先して外してもかまわないとしたうえで、「地域の事情もよく見ながら判断してほしい」と述べました。