新型コロナ感染者増で各自治体に
病床確保など求める 厚労省

2022年7月6日

新型コロナウイルスの感染が全国的に増加傾向に転じていることから、厚生労働省は全国の自治体に対し、病床や検査体制の確保などを進めるよう通知しました。

全国の新規感染者の数はNHKのまとめで今週すべての日で前の週の同じ曜日を上回り、7月5日は前の週より9割近く増えておよそ3万6000人となりました。

厚生労働省は新規感染者が全国的に増加傾向に転じているとして7月5日夜、自治体に対し医療提供体制の整備などを進めるよう通知しました。

具体的には
▽発熱患者などが確実に検査を受けられるよう対応できる医療機関を拡充し
▽検査キットを事前に配布する準備なども進めるよう求めています。

また
▽高齢の患者が増えることも想定して病床の確保や臨時の医療施設を開設する準備などを進めるとともに
▽高齢者施設から要請があれば医師や看護師などを派遣できる体制を確保するよう求めています。

さらに
▽自宅療養者が急増した場合に備え、地域の医療機関と連携して往診のほか、オンラインによる診療や健康観察などを行う仕組みを整備してほしいとしています。

▽このほか熱中症の患者も増えていることから、救急搬送が困難な状況に陥らないよう新型コロナと通常の医療などを両立することも呼びかけています。

厚生労働省は「今後オミクロン株のうちより感染が広がりやすいとされる『BA.5』に置き換わりが進む可能性がある。ワクチンの3回目接種の効果も徐々に減少しているうえ、夏休みなどで接触の機会が増えることも予想され、感染拡大に対応できるよう自治体は体制を強化してほしい」としています。