2022年10月17日

新型コロナの感染拡大で収容人数が制限されていたライブハウスについて、観客が声を出す時間を限定するなどの条件で会場の収容率を100%とすることを認めるガイドラインを業界団体がまとめたことがわかりました。
ライブハウスをめぐっては、2020年、大阪市内で新型コロナの感染者の集団=クラスターが発生するなどして、いわゆる「3密」の条件がそろいやすい場所として指摘されました。
3つの業界団体は国や専門家の協力を得て、2020年6月以降、感染対策のガイドラインの改訂を重ね、収容人数を制限したり、マスク着用で声を出さないよう観客に求めたりしてライブを継続してきました。
そして、10月14日、ワクチンの接種が進み、感染者が一時期に比べて減っていることなどを踏まえ、観客が声を出すことができる条件を定めて、会場の収容率を100%とすることを認めるガイドラインを新たにまとめました。
具体的な条件としてマスクの着用や換気など基本的な感染対策を徹底したうえで観客の声が通常の会話の音量を上回らず、観客が声を出せる時間が1曲当たりの25%程度を限度とすることを挙げています。
業界団体は全国のライブハウスなどにガイドラインを周知して順守するよう呼びかけていて、感染状況によっては見直しを行うとしています。
観客が声を出せる条件は
今回、業界団体が取りまとめたガイドラインでは観客が声を出すことができる条件を定めました。
具体的にはマスクの着用や換気など基本的な感染対策を徹底したうえで観客の声が通常の会話の音量を上回らず、観客が声を出せる時間が1曲当たりの25%程度を限度とすることを挙げています。
ライブハウスの担当者はコール&レスポンスと呼ばれる演者と観客の掛け合いが条件の範囲を超えて行われないかや、演者が観客をあおって大声を出させるようなことがされないか、大声の会話を誘発する大音量のBGMが流されないかなどをチェックリストで確認することになっています。