観光目的外国人の入国制限
9月7日から緩和 旅行業界で期待の声

2022年9月7日

観光目的の外国人の入国制限が9月7日から緩和されることから、旅行業界では感染対策を徹底したうえで観光客の増加につなげたいという期待の声が聞かれます。外国人観光客の入国については、これまで添乗員付きのツアーに限定されていましたが、9月7日からはすべての国を対象に、添乗員がいないツアーも認められます。

東京 中央区にある旅行会社は、訪日外国人旅行を専門に扱っていて制限の緩和が発表された8月31日以降、担当者が海外の支店とオンラインで結んで変更の内容を説明し情報共有を進めています。

9月5日はインドネシアの支店と結んで、航空券や宿泊先はこれまで同様に旅行会社が手配する必要がある一方、日本滞在中の訪問先は事前に決める必要はなく、日中、ツアー客が比較的自由に行動できるほか、添乗員がいないことで、旅行代金を抑えられる可能性もあるなど、海外の観光客へのセールスポイントを説明していました。

一方で、感染防止対策の説明や感染者が出た場合の対応などは、旅行会社が添乗員にかわって行うことになっていて、滞在中の外国人観光客と確実に連絡がとれる手段を確保することが求められています。

このためこの旅行会社では、日本に出発する前と入国直後の2回にわたり、担当者とツアーの参加者がメールや電話で直接連絡を取り合うことにしています。

また、海外では公共の場でもマスクを外すケースが増えていることから、連絡をとった際に「日本ではマスクを必ず着用するようにしてほしい」と伝えるなど、感染対策の徹底を求めるようにするということです。

「ティ・エ・エス」の営業担当の佐藤彩さんは「会社で手配をして日本を訪れる外国人観光客の数は、ピーク時に比べるとまだ10分の1にも満たない水準なので、これから増えていくことに期待をしている。日本のルールを守ってもらえるよう、丁寧に説明するとともに外国人観光客には、ルールをきちんと理解したうえで日本を楽しんでもらいたい」と話していました。