外国人観光客受け入れ再開に向け
金沢の観光地で実証実験

2022年5月25日

現在は中止している外国人観光客の受け入れ再開に向けた観光庁の実証実験が5月25日、金沢市で行われ、オーストラリアからの参加者が市内の観光地を回りました。

政府は外国人観光客の受け入れについて、6月から段階的に再開することを検討していて、観光庁は5月、アメリカ、オーストラリア、タイ、シンガポールの4か国から少人数の旅行関係者を試験的に受け入れるツアーを始めました。

このうち5月25日早朝、オーストラリアから羽田空港に到着した4人が北陸新幹線で金沢に移動し、代表的な観光地の一つ「ひがし茶屋街」を訪れました。

観光庁は、今回の実証実験で参加者が旅先で実際に経験した検温や消毒といった具体的な感染対策やその受け止めなどを聞き取り、今後、外国人観光客に守ってもらうための効果的な方法など、宿泊施設や旅行会社向けのガイドラインをまとめることにしています。

参加したオーストラリアの男性は「来日するまではコロナ対策が厳しいことが気になっていましたが、空港からここまで無理なく移動ができました。国に帰って今回経験した日本の魅力を顧客に伝えたいです」と話していました。

観光庁の委託を受けてツアーを企画した「近畿日本ツーリスト」広報担当の楢村未紗登さんは「以前の規模までインバウンドが拡大するのはまだ先だと思いますが、観光客の受け入れと感染対策の両立をどう進めていくのか、検討する機会にしたい」と話していました。