10月の国内宿泊者数
宣言解除で前月比1.5倍増

2021年11月30日

緊急事態宣言がすべての都道府県で解除された10月の国内のホテルや旅館などに宿泊した人の数は、延べ3200万人余りと、2021年9月と比べておよそ1.5倍に増えました。

観光庁の発表によりますと、10月に国内のホテルや旅館などに宿泊した人の数は、速報値で延べ3289万人でした。

観光需要の喚起策「Go Toトラベル」が行われていた2020年の同じ月と比べると5.4%の減少となりましたが、東京や大阪などで緊急事態宣言が出ていた2021年9月と比べると、およそ1.5倍に増えています。

また、10月のホテルや旅館などの稼働率は速報値で42.1%で、2020年の同じ月より0.1ポイント増加し、11か月ぶりに4割を超えました。

宿泊人数の増加は、緊急事態宣言の解除を受けて日本人の観光客が増えたことが主な要因ですが、感染拡大前の2019年10月と比べると34.3%低くなっていて、観光産業は依然、厳しい状況が続いています。

国土交通省は11月19日に「Go Toトラベル」の再開に向けた見直し策を発表していましたが、再開の時期について、斉藤国土交通大臣は11月30日の会見で、新たな変異ウイルス「オミクロン株」の影響も考慮して検討する考えを示しています。