ワクチン接種証明で制限緩和
大阪 ミナミの飲食店で実証実験

2021年10月25日

新型コロナウイルスワクチンの接種証明などを使って行動制限を緩和する実証実験が、大阪 ミナミの飲食店で10月25日から始まりました。

実証実験は、ミナミの繁華街にある12の飲食店で始まりました。

大阪府内では10月25日から飲食店に対する営業時間の短縮要請などが解除されたものの、認証を受けた飲食店でも1つのテーブルにつく人数は4人以下とし、会食は2時間程度までとするよう引き続き要請されています。

一方、今回、実験の対象となった店では2回のワクチン接種が済んでいるか、直近の検査で陰性だったことが確認できれば、こうした制限なしでの会食が認められます。

このうち道頓堀の串カツ店では、訪れた利用客に従業員がワクチンの接種証明などの写しを持っているか尋ねるとともに、近くに設けられた臨時の検査場で抗原検査ができることを説明していました。

実証実験は10月29日まで行われ、大阪府は一連の対応について検証することにしています。

「コロナからミナミを復興する商人の会」の上山勝也代表は「お客様に面倒をかけるので店にとってもリスクはあるが、感染対策と経済の両立のため協力することを決めました。こうした取り組みで、一刻も早く観光客にあふれるコロナ前のミナミに戻ってほしい」と話していました。