新型コロナの水際対策
4月29日からワクチン証明など提出不要に

2023年3月14日

新型コロナの水際対策をめぐり、これまで求められてきたワクチン接種の証明書などの提出が4月29日から不要になり、成田空港では歓迎する声が聞かれました。

新型コロナの水際対策として政府は、これまで感染症法に基づいて日本への入国者に対し、3回のワクチン接種の証明書や、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出を求めてきましたが、4月29日から不要になりました。

また、中国本土からの直行便を対象に入国者の一部に限定して行ってきた「サンプル検査」も終了し、4月29日に上海からの直行便で成田空港に到着した人たちは、検査を受けずに入国審査に向かっていました。

上海で会社を経営し、一時帰国した日本人の夫婦は「出発前の検査がなくなり日本との行き来がしやすくなる。サンプル検査の終了も、到着後に入国まで時間がかかる不安がなくなるので歓迎です」と話していました。

また、アメリカから初めて日本を訪れたという男性も「自由に旅行ができるのはすばらしいこと。東京や京都に行く予定で、文化や人など日本をもっと知るのが楽しみです」と話していました。

全日空 井上社長「心理的なハードルなくなる」

全日空の井上慎一社長は、羽田空港で報道陣の取材に対し、「これまでは心理的に海外に行くことを控えておこうというハードルがあったと思うが、きょうを節目になくなると思う。いかにわくわくとした気持ちで海外旅行に行っていたのかを思い出してもらい、ぜひ、海外旅行を楽しんでいただきたい」と述べました。