行動制限緩和に向け観光庁が実証実験
秋田の温泉地にツアー客

2021年10月18日

新型コロナウイルスのワクチンを接種した人などを対象にした行動制限の緩和に向けて、観光庁の実証実験が秋田県仙北市の温泉地で行われています。

この実証実験は全国100余りのホテルや旅館が参加しているもので、10月18日は首都圏からおよそ30人が乳頭温泉郷で知られる秋田県仙北市をバスで訪れました。

2回目のワクチンを接種済みであることと、出発日の3日前以降に検査を受けて陰性だったことの証明を、旅行会社に提示することがツアーの参加条件となっています。

参加した人たちは旅館や旅行会社の添乗員の指示に従いながら、入館や入浴、それに食事の前に検温や消毒を実施していました。

2021年6月に2回目のワクチン接種を終えたという東京都の60代の女性は「ずっと我慢していましたが、久しぶりの旅行でうれしいです」と話していました。

「読売旅行」のツアー添乗員の中谷有甫さんは「ここ2年くらいはツアー旅行に参加できていない人が多いので実証実験の取り組みが広がって、より多くの人に安心して旅行を楽しんでもらいたいです」と話していました。

観光庁は旅行会社やツアーの参加者に対し、ワクチンを接種済みかの確認がスムーズにできたかや、その後の体調の変化などについてアンケート調査を行うことにしていて、それらの結果を踏まえて行動制限の緩和に向けた検討を進める方針です。