“英で確認 変異ウイルス 130の国と地域に拡大”
WHOが報告書

2021年3月31日

WHO=世界保健機関は、イギリスで最初に確認された変異した新型コロナウイルスは、世界の130の国や地域に拡大し、南アフリカとブラジルで確認された変異ウイルスも感染の拡大が続いているとする報告書を公表しました。

報告書によりますと、イギリスで最初に確認された変異ウイルスの報告があった国や地域は3月30日の時点で、前の週に比べて5つ増え130となりました。

また、南アフリカで最初に確認された別の変異ウイルスの報告があった国や地域は、前の週に比べて5つ増え80、ブラジルで確認された別の変異ウイルスも4つ増え45となりました。

これら3つの変異ウイルスには、感染力や免疫の効果に影響を与えるおそれのある遺伝子変異があり、WHOは「懸念される変異株」に指定して監視を強めています。

このほか、これらに次ぐ「注目すべき変異株」には、フィリピンや日本で、2021年2月に確認された変異ウイルスや、フランスで2021年1月に確認された変異ウイルスなどが追加され、合計で6つとなりました。

新型コロナウイルスの感染者数は、世界全体で増加傾向が続いていて、特にブラジル、アメリカ、インド、フランス、それにポーランドで増加しています。