ドイツ メルケル首相
変異ウイルス拡大で新たな措置を発表

2021年3月23日

ドイツのメルケル首相は、変異した新型コロナウイルスにより感染が再び急速に拡大しているとして、新たな措置を発表しました。4月のキリスト教の復活祭、イースターの休日に合わせて、これまで営業を認めてきた食料品店も含め、店舗の営業を原則として禁止するなどとしています。

ドイツでは3月、条件付きで小売店や博物館などの営業再開を認める、段階的な緩和が始まりましたが、イギリスで確認された変異ウイルスが新たな感染の7割以上を占めるようになり、感染が再び急速に拡大しているとして警戒が強まっています。

メルケル首相は3月23日、記者会見し、家族などと集まる機会の増える4月はじめのイースターの休日合わせ、新たな措置を発表しました。

この中では4月1日から5日まで、店舗の営業を原則として禁止し、これまで認めてきた食料品店についても、4月3日の土曜日を除いて営業を禁止するとしています。

また、市民に対しては自宅にいるよう呼びかけ、家族や友人と集まる場合は、子どもを除く最大2世帯5人までに人数を制限するということです。

メルケル首相は会見で「私たちはいま、新たなパンデミックに直面している」と述べ、厳しい措置に理解を求めました。