フィリピンで報告の変異ウイルス
国内で初めて検出

2021年3月12日

2月、空港の検疫で新型コロナウイルスの感染が確認された男性から、フィリピンで報告されている変異ウイルスが国内で初めて検出されたことがわかりました。

厚生労働省によりますと、変異ウイルスが確認されたのは、2月25日にフィリピンから成田空港に到着した60代の男性です。

空港の検疫で新型コロナウイルスへの感染が確認され、その後、検体を国立感染症研究所で解析した結果、フィリピンで見つかっている変異ウイルスが検出されました。

国内で確認されたのは初めてです。

男性は無症状だということです。

国立感染症研究所によりますと、この変異ウイルスは、従来のものより感染力が強い可能性があり、イギリスや南アフリカ、それにブラジルで広がっている変異ウイルスと同じ脅威があると考えられるということです。

フィリピンでは3月3日までに34例の報告があり、国立感染症研究所は、現地で一定程度、まん延している可能性もあり、状況に応じて水際対策の強化を早急に検討すべきだとしています。

一方、個人の基本的な感染予防策は、従来と同様に3密の回避やマスクの着用、手洗いなどが推奨されるとしています。