神戸市 39%が変異ウイルス
新たな感染確認での割合高まる

2021年3月11日

新型コロナウイルスの変異ウイルスの感染状況を調べるため、神戸市が独自に行っている検査で、3月4日までの1週間に市内で感染が確認されて検体を調べた人のうち、およそ39%でイギリスで広がった変異ウイルスが見つかりました。変異ウイルスの占める割合が徐々に高まっていて、神戸市は感染予防策の徹底を呼びかけています。

神戸市が市の環境保健研究所で行った検査によりますと、3月4日までの1週間、市内の新規感染者のおよそ69%に当たる67の検体のうち26人、率にして38.8%がイギリスで広がった変異ウイルスでした。

イギリスで広がった変異ウイルスの確認は、
▽2月18日までの1週間は、79の検体のうち12人で率にして15.2%
▽2月25日までの1週間は、32の検体のうち7人で率にして21.9%
となっていて、割合が徐々に高まっています。

このほか、
▽3月4日までの2週間、起源が不明な変異ウイルスが5人の検体から見つかったということです。

神戸市の久元市長は記者会見で「変異株が広がっているのは間違いないが、多くは濃厚接触者なので、市中に広く存在しているというところまでは言えないのではないか。新規感染者も増えているので、油断せず感染予防策を徹底してほしい」と述べました。