WHO 新型コロナ変異ウイルスは
「100超の国や地域に拡大」

2021年2月24日

WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの感染が新たに確認された人の数は、世界全体で引き続き減少傾向にある一方、変異ウイルスは100を超える国や地域に拡大しているとする報告書を2月23日に公表しました。

報告書によりますと、2月15日から21日までの1週間に報告された感染者の数は世界全体で245万7026人と前の週に比べて11%減り、6週連続で前の週を下回りました。

新たな感染者の数が1週間の合計で最も多かったのは、
▽アメリカで48万467人と前の週に比べて29%の減少、
▽次いでブラジルで31万6221人と1%の減少となりました。
1週間の新たな感染者数はヨーロッパ全体でも前の週に比べて減少となりましたが、フランスでは13万1179人と前の週に比べて3%増えました。

また世界全体で、この1週間に亡くなった人の数は6万6359人と前の週に比べて20%減り、3週連続で前の週を下回りました。

一方、変異ウイルスの報告があった国や地域の数は、
▽イギリスで最初に確認された変異ウイルスでは、前の週に比べて7つ増え101
▽南アフリカで最初に確認された別の変異ウイルスでは、前の週に比べて5つ増え51
▽ブラジルや日本で確認された別の変異ウイルスでは、前の週に比べて8つ増え29となりました。

WHOは、感染対策によって新たな感染者数は引き続き減少傾向にある一方、変異ウイルスの拡大は続いているとして警戒を続けるよう呼びかけています。