“変異ウイルス3種類の感染 世界で拡大”
WHOが報告書

2021年2月11日

WHO=世界保健機関はイギリスで確認された変異した新型コロナウイルスなど3種類の変異ウイルスの感染が世界で拡大し、ウイルスを攻撃する抗体から逃れる変異も共通して確認されるようになっているとして、感染対策を徹底することが重要だとする報告書を公表しました。

報告書によりますと、イギリスで最初に報告された変異ウイルスは2月9日の時点で、先週に比べて8か国多い83の国や地域で確認されたということです。

また南アフリカで最初に報告された別の変異ウイルスも先週に比べて3か国多い37の国や地域で、ブラジルや日本で報告された別の変異ウイルスも先週に比べて4か国多い14の国や地域でそれぞれ確認されたということです。

さらにウイルスを攻撃する抗体から逃れる「逃避変異」と呼ばれる変異が、南アフリカの変異ウイルスとブラジルの変異ウイルスに続いて、イギリスの変異ウイルスでも確認されるようになっていると指摘しています。

この変異はワクチンの効果に影響を与えるおそれがあることから、報告書はワクチンへの影響などを調べるとともに、感染対策を徹底することが重要だとしています。