沖縄県 新型コロナ感染拡大で病床ひっ迫
診療制限の動き相次ぐ

2021年6月2日

新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れている沖縄県内の病院では、急速な感染拡大に伴う病床のひっ迫に対応するため、外来診療や入院患者の受け入れを制限するなどの動きが相次いでいます。

新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れている沖縄県内の医療機関は6月1日現在、感染者向けの病床の使用率が97.9%、そのほかの患者向けの一般病床の使用率は93.5%といずれもひっ迫しています。

このうち南風原町の「南部医療センター・こども医療センター」は、独自の「病院緊急事態宣言」を出し、6月20日までの期間、1日に受け入れる外来受診者数と入院患者数を制限すると発表しました。

入院については病床が空く状況次第で延期する場合があり、緊急性が高い患者を優先するとしています。

また、うるま市にある「中部病院」も6月2日から6月11日までの期間、外来診療と入院の制限を行うことにしました。

このほか、石垣市の八重山病院は当面、午後の一般外来を休診しているほか、宮古島市の宮古病院は当面、急を要しない手術や検査を延期しています。