新型コロナ 病床ひっ迫
1都3県が「ステージ3」の指標超える

2020年10月28日

新型コロナウイルスの感染状況について、都道府県ごとの最新データが10月28日に公表されました。「病床のひっ迫具合」では、青森県と福島県、それに東京都と沖縄県の1都3県が、2番目に深刻な「ステージ3」の指標を超えました。

政府の分科会は、新型コロナウイルスの感染状況を4つのステージに分類し、このうち、
▽医療提供体制に大きな支障が出ることが懸念される「ステージ3」と、
▽爆発的な感染拡大への備えが必要な「ステージ4」については、目安として具体的な指標を数値で示しています。

10月28日、厚生労働省は、都道府県ごとの最新のデータを公表し、このうち、『病床のひっ迫具合』では、10月20日の時点で、青森県、福島県、東京都、沖縄県の1都3県が「ステージ3」の指標を超えました。

その前の週は該当していなかった青森県と福島県で、新たに指標を超えた一方、大阪府は外れています。

「ステージ4」は、ありませんでした。

また、『1週間の陽性者数』は、前回のデータで該当する都道府県はありませんでしたが、今回は沖縄県が10月22日までの1週間に、人口10万人当たり15.49人となり、「ステージ3」の指標を超えました。

『PCR検査の陽性率』も、前回、該当する都道府県はありませんでしたが、今回は青森県が10月18日までの1週間の平均で10.7%となり、「ステージ3」と「4」の指標を超えています。

脇田隆字座長は、青森県と福島県が、新たにステージ3の指標を超えたことについて「クラスターがこれまでになかった地域で発生して、病床がひっ迫する可能性が出てきている。自治体の枠組みを越えた連携に加え、ホテルなどの療養施設を準備することも重要だ」と話しています。

福島県「ステージ3と認識していない」

ステージ3の指標を超えたことについて福島県地域医療課は「今回超えた指標は確保すべき病床数に対する入院者数の割合で、2020年7月に国から示された数字をもとに福島県として350床を確保すべきと想定していた。しかし実際はそれを超える469床を確保していることから県としてはステージ3の感染状況とは認識していない。さらに国が公表した10月20日時点の入院者数は77人だったが、10月27日時点では41人と大幅に減っており、現時点では病床はひっ迫していない」としています。