コロナ中等症患者受け入れ 診療報酬引き上げへ 厚労省

2020年9月14日

新型コロナウイルスの影響で、医療機関の経営状況が悪化していることなどを受けて、厚生労働省は、中等症の感染者を受け入れた医療機関に支払われる診療報酬を追加的に引き上げることを決めました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、厚生労働省は、医療従事者の処遇を改善するため、重症や中等症の感染者を受け入れた医療機関に支払われる診療報酬を特例的に引き上げています。

感染者のうち、重症者が占める割合は減少傾向にあるものの、中等症の患者は全体の3割程度を占めていて、厚生労働省は、経営状況が悪化している医療機関を支援するため、9月14日、中医協=中央社会保険医療協議会に、診療報酬を追加的に引き上げる案を示し、了承されました。

具体的には、中等症の患者のうち、酸素投与が必要な人などは、重症化するのを防ぐために、診療回数が増えていることなどから、診療報酬を通常の5倍、加算することにしています。

さらに、厚生労働省は、今年度の予備費を活用し、新型コロナウイルスの患者の受け入れに備え、病床を確保するなどした医療機関への支援を行う方針で、9月15日、必要となる支出を閣議決定することにしています。