新型コロナ 院内感染相次ぎ
「超過入院」の医療機関も 熊本

2022年12月25日

熊本県では新型コロナの院内感染が相次ぎ、あらかじめ確保していたコロナ患者用の病床を超える「超過入院」の状態となる医療機関が出ていることから、県と熊本市は12月25日、年末年始を含めた今後の医療提供体制について協議しました。

熊本県によりますと、新型コロナ以外の理由で入院している人に院内感染が広がるなどして「超過入院」の状態となっている医療機関は、12月22日の時点で21に上っています。

県は、これまでにコロナ患者のために確保していた病床の数をおよそ850から1000以上に増やすなど体制を強化してきましたが、年末年始を含めた今後の医療提供体制を協議するため、12月25日、熊本市と合同で専門家で作る会議を開きました。

冒頭のあいさつで、熊本県の蒲島知事は「県内で一日に4000人を超える感染者が確認されるなど急激に感染が拡大している。特に入院体制について、専門的な立場から助言をいただきたい」と述べました。

熊本県は症状が軽く、緊急でない場合には平日の昼間に受診することや、年末年始は休診になる医療機関が多いことから、検査キットを用意して症状があった場合は自分で検査ができるように準備することなどを呼びかけています。