コロナ感染死亡の10代男性
10の医療機関から受け入れ断られる

2022年2月17日

さいたま市で新型コロナウイルスに感染した基礎疾患のない10代の男性が死亡したことが2月16日、明らかになり、男性は体調が急変して搬送先が見つかるまでに、少なくとも10の医療機関から断られていたことが消防への取材で分かりました。

さいたま市によりますと市内に住む基礎疾患のない10代後半の男性は、2月2日に発熱の症状があり、翌日、医療機関で抗原検査を受け、陽性となりました。

高熱が出て自宅で療養していた男性は2月7日に体調が急変し、救急車を自宅に呼んだものの、さいたま市消防局によりますと、県内と東京都内の少なくとも10の医療機関から満床などを理由に受け入れを断られ、最終的に県内の病院への搬送が決まるまで1時間以上かかったということです。

男性は搬送から2日後の2月9日に死亡し、市は血栓が生じたり出血しやすくなったりするDIC=播種性血管内凝固症候群で死亡した可能性があるとしています。

さいたま市は「若い方が亡くなるのは非常に残念です。症状の変化が早かったので難しいケースだった」としています。