感染確認後に自宅で死亡した男性
“9日間 連絡取れず” 福岡市

2022年1月31日

福岡市は、1月、新型コロナウイルスへの感染が確認されたあと死亡した、市内の60代の男性について、感染確認後から自宅で死亡しているのが見つかるまでの9日間、連絡が取れなかったことを明らかにしました。

福岡市によりますと、市内に住む60代の男性は、1月中旬に発熱やけん怠感などを訴え、1月18日に新型コロナへの感染が確認されたあと、1月28日に自宅で死亡しているのが見つかりました。

感染が確認された時は軽症で、1月20日から宿泊療養施設に入る予定でしたが1月19日以降、保健所が電話をかけたり携帯電話にショートメッセージを送ったりしても、連絡が取れなかったということです。

その後、連絡が取れないことを不審に思った男性の知人が警察に連絡し、1月28日に自宅で死亡しているのが見つかりました。

保健所は、別の場所に住む家族やかかりつけ医などにも男性に連絡するよう依頼していましたが、その間、保健所の担当者などが自宅を訪問することはなかったということです。

男性に基礎疾患はなく、死亡の時期や死因などは、今のところ分かっていないということで、市が調査しています。

福岡市の新型コロナウイルス感染症対策担当は、「市の対応に問題はなかったと考えているが、亡くなった事実は大変、残念に思います。亡くなった方のご冥福をお祈りします」とコメントしています。