都内 自宅療養中に死亡34人
4割余が8月以降に集中

2021年9月10日

東京都内で、2021年新型コロナウイルスに感染して自宅療養中に死亡した人のうち4割余りが、第5波の8月以降に集中していることが分かりました。軽症と判断されていた人が容体が急変して死亡するケースも出ています。

“軽症”から容体急変 死亡のケースも

都の毎日の発表をNHKが集計したところ、都内で感染が確認され、8月から9月9日までに死亡が発表された人のうち、自宅療養中に死亡したのは34人でした。

2021年は、これまでに79人が自宅療養中に死亡していますが、4割余りが今回の第5波に集中しています。

34人のうち、入所する高齢者施設での療養や在宅医療を希望した人などを除く、少なくとも22人は、感染が分かった時点では軽症と判断され、自宅で療養しながら保健所の健康観察を受けていました。

都によりますと、亡くなる前日の健康観察では症状に変化がなく、その後、容体が急変した人も複数いるということです。

一方、自宅療養中の死亡とは別に、自宅で亡くなっているのが見つかった人や、救急搬送されたその日のうちに死亡した人の感染があとから判明するケースも相次いでいて、8月以降では少なくとも43人に上っています。

都は、中には体調が急激に悪化したケースもあるとみています。

都は「容体が急変するリスクがあることを認識し、体調に異常があれば保健所などに連絡したり、救急車を呼んだりしてほしい」と話しています。