自宅療養者大幅増
支援ステーション運用開始 東京 杉並区

2021年9月1日

新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で療養する患者が大幅に増えたことを受けて、東京 杉並区は自宅療養者の健康観察などを行う支援ステーションを開設し、9月1日から運用を始めました。

杉並区では新型コロナに感染した自宅療養者が7月には1100人を超え、保健所の職員だけで健康観察や入院調整を行うのが難しくなっていました。

こうした状況を受け、区は3か所の保健センターに応援の職員を派遣して、継続的な支援を行う「自宅療養者支援ステーション」を開設し、9月1日から運用を始めました。

このうち、高円寺保健センターに設けられた支援ステーションでは、保健師や派遣された区の職員およそ20人が勤務します。

9月1日は職員らがそれぞれ担当する自宅療養者に電話をかけて「パルスオキシメーターの数値はいくつですか」と尋ね、まだ測っていない人にはその場で計測するよう促していました。

そして「せきは出ますか」とか「食事は採れていますか」などと、体調を確認してデータを入力していました。

また、希望者にはパルスオキシメーターに加え、おかゆなど3日分の食料も届けることにしていて、職員が袋に詰めたあと、車で自宅まで運んでいました。

支援ステーションでは、連絡のつかない自宅療養者は直接訪問して安否確認を行うほか、症状が悪化した場合は医師や看護師を派遣できるよう調整するとしています。

高円寺保健センターを担当する保健師の白川久美子係長は「区内で自宅療養しているすべての皆さんが安心して療養できるよう努めていきたい」と話していました。