コロナ感染の妊婦
都道府県の受け入れ体制を緊急調査 厚労省

2021年8月24日

千葉県で新型コロナウイルスに感染した妊婦の入院先が見つからず、自宅で産まれた赤ちゃんが亡くなったことを受け、厚生労働省は、都道府県が感染した妊婦を受け入れる医療体制などを確保できているか、緊急の調査を始めました。

千葉県柏市では先週、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養中だった妊婦が、体調が悪化してからも入院先が見つからず、そのまま自宅で出産し、救急搬送された赤ちゃんは亡くなりました。

これを受け厚生労働省は、感染した妊婦が速やかに入院できる体制を整備するよう都道府県に通知するとともに、現在の受け入れ体制について調査を始めました。

調査では、感染した妊婦に専門的な治療を行える医療機関や、母体や胎児に生命の危険が迫った場合に直ちに入院できる医療機関を、設定しているかなどを尋ねています。

また、産婦人科の医師が感染した場合に別の医療機関から医師を派遣してもらえる体制を確保しているかなども調査します。

回答の期限は9月3日で、厚生労働省は合わせて自治体に対し、感染を確認した時点で妊娠中かどうかを確実に把握し、適切に健康観察を行うよう求めています。

厚生労働省は「再発を防止するために自治体は周産期医療の体制を至急、確保してほしい」としています。