都内ホテルの宿泊療養
受け入れの現状は

2020年7月20日

新型コロナウイルスに感染したものの、軽症か無症状の人に療養してもらうため、東京都は、ことし4月以降、複数のホテルを借り上げていて、一時は、5つのホテルで最大1100人余りを受け入れられる体制を整えていました。しかし、このうち4つのホテルはすでに契約の満了を迎えたか、7月末で満了になります。

都は、5月1日から感染した人を受け入れている八王子市内のホテル1棟に加え、7月16日からは豊島区のJR池袋駅に近いホテル1棟でも受け入れを始めました。

都によりますと、7月19日の時点で、2つのホテルでは合わせて136人が療養していて、最大100人程度が滞在できる八王子市内のホテルは53人、最大110人程度が滞在できる豊島区内のホテルは83人となっています。

一方で、自宅で療養している人が362人、入院先の医療機関や療養先となるホテルを保健所が調整している人が613人いるということです。

これについて、都の担当者は「7月に入って感染者の数が急激に増えているが、ホテルの契約の端境期と重なって、一時的に使用できる客室数が少なくなっているのは事実だ。今、都内の感染状況は予断を許さないので、必要な客室数を確保する取り組みを進めている」と話しています。

都は、7月23日からホテルを1棟増やして受け入れを始めたいとしているほか、さらに宿泊施設を確保するため、事業者側と調整を進めています。