救急患者「搬送困難」なケース
4週連続で増加 コロナ疑いも増

2021年8月4日

救急患者を受け入れる医療機関がすぐに決まらない「搬送困難」なケースは4週連続で増えています。総務省消防庁の取りまとめでは、8月1日までの1週間で2376人とひとつきで2倍以上になったほか、新型コロナの感染が疑われるケースも増えています。

総務省消防庁は患者の搬送先が決まるまでに病院への照会が4回以上あったケースなどを「搬送が困難な事例」として、県庁所在地の消防本部など全国の52の消防機関の報告をもとに毎週、取りまとめています。

8月1日までの1週間では2376件と前の週から174件増加し、4週連続の増加となりました。

7月はじめまでの1週間と比べると2倍以上に増えています。

地域別にみますと、
▽東京消防庁管内が1292件、
▽横浜市消防局が160件、
▽川崎市消防局で47件、
▽広島市消防局で50件などとなっています。

このうち体温が37度以上で呼吸困難の症状があるなど新型コロナウイルスの感染が疑われるケースは8月1日までの1週間で991件と前の週までの1週間の1.4倍となりました。

総務省消防庁は「自宅で療養中の患者からの出動要請が全国的に増加傾向にあり、感染拡大の影響と考えられる。地域によっては病床がひっ迫する兆しも見えていて、より一層新型コロナウイルスの感染対策を心がけてほしい」としています。