連休初日 東京都から出た人は
去年比4割余増 沖縄へは2倍以上に

2021年4月30日

県をまたぐ移動の自粛が呼びかけられている中、大型連休初日の4月29日にどれだけの人がこうした移動をしたのか、ビッグデータで分析した結果、東京から出た人は2020年より4割余り増え、特に、沖縄に向かった人が2倍以上になっていたことがわかりました。

1回目の緊急事態宣言が出されていた2020年に比べ、ステイホームを徹底する難しさが見えています。

NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたビッグデータを使って4月29日、東京と大阪から都外、府外に移動した人の数を分析し、過去の連休初日にあたる日のデータと比較しました。

その結果、東京から出た人は、新型コロナウイルスの感染がなかったおととしと比べると31%減少しているものの、1回目の緊急事態宣言が出されていた2020年と比べると45%増加していました。

大阪から出た人も、おととしと比べると45%の減少、2020年と比べると24%の増加でした。

NHKは、東京や大阪からどこに向かったのか、目的地の分析も行いました。

2020年からの増加幅が最も大きかった目的地はいずれも沖縄で、東京からがおよそ2.4倍に当たる141%増、大阪からがおよそ2.5倍に当たる153%増と大幅に増えています。

また都外、府外に移動した人に占める目的地別の割合で見ると、隣接する近県への移動が多く、東京から出た人のおよそ70%が神奈川・千葉・埼玉のいずれかに、大阪から出た人のおよそ60%が兵庫・滋賀、京都、奈良のいずれかに向かっていました。

こうしたデータからは、1回目の緊急事態宣言が出されていた2020年に比べ、ステイホームを徹底する難しさが見えています。