大型連休
観光地では多くの店が休業し閑散…

2021年4月29日

大型連休が始まりましたが、京都の観光地では多くの店が休業し観光客の姿はほとんど見られず閑散としています。

このうち、例年は観光客でにぎわう京都市右京区の嵐山では、緊急事態宣言を受けてほとんどの飲食店や土産物店が臨時休業しています。

4月29日午前中は雨が降っていることもあり、観光名所の渡月橋や商店街を歩く人の姿はほとんどなく閑散としていました。

京都市北区から近くの神社の参拝に訪れた80代の男性は「人が全く歩いておらず驚きました。外出自粛などしかたないですが、早く感染が収束するよう願っています」と話していました。

一方、酒類の販売を取りやめテイクアウトに力を入れて大型連休中の営業を続ける飲食店もありました。

ハンバーガー店の前田雄介オーナーは「大型連休が始まりましたが、来店するお客さんの数は少なくなると思うので地元の人たち向けのテイクアウトに力を入れています。感染拡大が早くおさまり活気が戻ってほしいです」と話していました。

びわ湖岸の駐車場すべて閉鎖 滋賀

滋賀県は、京都や大阪などに緊急事態宣言が出される中、大型連休の期間中に県外から訪れる人を抑えたいとして、4月29日からびわ湖岸の県営公園などの駐車場をすべて閉鎖しています。

大阪、兵庫、京都に緊急事態宣言が出されたことを受けて滋賀県は大型連休の期間中に県外から訪れる人を抑えたいとして、4月29日から5月11日までびわ湖岸にある県営公園などの駐車場をすべて閉鎖することを決めました。

駐車場は合わせて64か所にある2000台分以上にのぼり、このうち草津市にある矢橋帰帆島公園の駐車場では午前8時半から業者が閉鎖する作業を行いました。

作業員は「キャンプバーベキュー禁止」と書かれた表示をつけたうえで、駐車場の入り口を閉じていました。公園でのバーベキューやキャンプを禁止する一方、近くに住む人は散歩やジョギングは行えるということです。

県によりますと、4月24日と4月25日にびわ湖岸にある駐車場の利用状況を調べたところ県外ナンバーの車が28%にのぼったということで、滋賀県は「宣言対象地域から来た人たちが買い物や飲食をすることに県民から不安の声があり閉鎖することを決めた」としています。

長野 軽井沢町も人の姿はまばら

例年、大勢の観光客でにぎわう長野県軽井沢町は人の姿はまばらで閑散としていました。

このうち多くの飲食店や商店が並ぶ「旧軽井沢銀座通り」は例年、首都圏などからの大勢の観光客でにぎわいますが、4月29日は雨が降る中、通りを歩く人は少なく閑散としていました。

町によりますと、2019年の大型連休の期間中はおよそ61万人が町を訪れたのに対し、1回目の緊急事態宣言が出された2020年の大型連休はおよそ2万人まで激減したということです。

通りに店を構える精肉店の70代の男性店主は「きょうの人出はふだんの週末以下だ。緊急事態宣言が出る前は多くの人が訪れ、この連休に期待していたが、宣言が出されたあとは全く人が来なくて困っている」と話していました。

化粧品店の30代の女性店長は「連休は続くので感染対策を徹底して客が来てくれることを期待したい」と話していました。

また、群馬県から訪れた大学生の男性は「コロナで遊びに行けずストレスがたまっていた。本当は東京に行きたかったが感染が心配で軽井沢にした。早く感染がおさまって自由に遊びにいきたい」と話していました。