基地近くの中学校 コロナで窓開け授業
騒音と熱中症のリスクも

2021年8月31日

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、航空自衛隊の基地が近くにある埼玉県所沢市の中学校では、8月30日から2学期が始まり新型コロナと騒音、それに熱中症の3つのリスクを抱えながら授業が行われています。

所沢市立狭山ヶ丘中学校は、近くに航空自衛隊入間基地があり、例年、夏場は航空機の騒音を避けるため、窓を閉めきったうえで熱中症対策としてエアコンをつけて授業を行ってきました。

ところが、新型コロナウイルスの感染対策として、授業中はすべての窓を開けるようになり、新型コロナと騒音、それに熱中症の3つのリスクを同時に抱えながら授業が行われています。

8月31日も授業中に航空機が何度も上空を飛行し、3年生の教室では騒音で一時、授業が止まる場面もありました。

山下豊校長は「本来は窓を閉めきって、エアコンをつければ授業に集中できますが、生徒たちは不満を言わずに授業に臨んでいます。感染対策をしっかり行いながら2学期を進めていくので、生徒たちには楽しく学校生活を送ってほしい」と話していました。