厚生労働省の新型コロナ専門家会合
新型コロナ 感染者の全数把握見直し
「定点把握」も検討 厚労省

2022年8月19日

新型コロナウイルスの感染者の「全数把握」の見直しついて、厚生労働省は8月18日夜の専門家会合で、定点となる医療機関を指定して定期的に報告を求める「定点把握」にすることも検討していると明らかにしました。
厚生労働省は今後、流行の状況をできるだけ正確に把握できる方法についてさらに検討を進める方針です。

新型コロナの感染者の全数把握をめぐっては感染の「第7波」で深刻な医療ひっ迫が続く中、現場の負担が大きすぎるとして全国知事会などは直ちに見直すよう求めていて、厚生労働省は専門家などの意見も聞きながら具体的な検討を進めています。

こうした中、厚生労働省は8月18日夜に開かれた専門家会合で、全数把握にかわる方法として、一定の基準に基づいて選んだ医療機関を定点として指定して定期的に報告を求める、定点把握にすることも検討していると明らかにしました。

会合の中では「医療機関や保健所の負担を軽減していくことが重要だ」といった意見があった一方、「今後の感染の見通しも踏まえると、全数把握を続けて対策を検討することが重要だ」といった意見も出たということです。

厚生労働省は今後、現場の負担を減らしながら全国の流行状況をできるだけ正確に把握できる方法についてさらに検討を進める方針です。