厚生労働省の新型コロナ専門家会合
都道府県ごとの感染状況は?
専門家会合で示された
最新データ

2020年8月24日

新型コロナウイルス対策について厚生労働省に助言する専門家の会合が8月24日開かれ、都道府県ごとの感染状況を示す最新のデータが明らかにされました。

これまでに政府の分科会は、感染状況を示す4つのステージのうち、
▽感染者の急増への対策が求められる「ステージ3」、
▽そして爆発的な感染拡大への備えが必要な「ステージ4」について具体的な指標を示していますが、どの都道府県が該当するかを見ていきます。

病床のひっ迫具合

8月18日時点での病床のひっ迫具合です。

「ステージ4」の指標となる「最大確保できる病床数の使用率が2分の1(50%)以上」などとなっている都道府県は、8月5日の時点ではありませんでしたが、今回、沖縄県が該当しました。

「ステージ3」の指標となっている「最大確保できる病床数の使用率が5分の1(20%)以上」、もしくは、「現時点で確保している病床数の使用率が4分の1(25%)以上」などとなったのは、沖縄県を除くと次の15都府県です。

茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、石川県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、徳島県、福岡県、熊本県

ステージ3と4に該当する都道府県の数を合わせると、8月5日の時点に比べて2つ減りました。

分科会ではこうした指標はあくまで目安であり、国や都道府県は、機械的に判断するのではなく、地域の状況などを踏まえて、総合的に判断する必要があるとしています。

療養者数

「療養者数」は、医療機関に入院している人と、自宅や宿泊施設で療養している人などを合わせた人数です。

8月18日の時点で、療養者数が「ステージ3」の指標となる「人口10万人あたり15人以上」だったのは次の4都府県です。

東京都(24.0人)
愛知県(16.4人)
大阪府(19.3人)
福岡県(18.1人)

「ステージ4」の「人口10万人あたり25人以上」に該当したのは、沖縄県です。

沖縄県(53.8人)

PCR検査の陽性率

PCR検査の陽性率です。
8月16日までの1週間の平均でステージ3と4の指標となる10%を上回ったのは、次の5つの県でした。

石川県(13.2%)
愛知県(10.9%)
滋賀県(15.4%)
徳島県(15.2%)
沖縄県(10.3%)

今月2日までの1週間では大阪府と愛知県が該当していました。また、8月16日までの全国の陽性率の平均は5.9%で4週続けて6%前後で推移しています。

新規感染者数

「新規感染者数」です。

「ステージ4」の指標となる「人口10万人あたりの1週間の感染者数が25人以上」に該当したのは沖縄県で、8月20日までの1週間に27.6人の感染が確認されました。沖縄県は8月5日までの1週間でも該当していましたが、今回は2.61人減っています。

「ステージ3」の指標の「人口10万人あたりの1週間の感染者数が15人以上」には、8月5日までの1週間では東京都と福岡県が該当していましたが、今回、当てはまる都道府県はありませんでした。

感染者数の比較

感染者数の直近1週間と前の週との比較です。
1週間に感染が確認された人の数が前の週を上回ると、ステージ3と4の指標に該当します。

8月20日までの1週間を見ると、次の21府県が当てはまりました。

岩手県(1.50)
宮城県(1.25)
福島県(2.38)
群馬県(2.02)
千葉県(1.09)
神奈川県(1.17)
新潟県(1.29)
富山県(1.09)
石川県(1.37)
山梨県(2.17)
京都府(1.32)
奈良県(1.93)
和歌山県(1.88)
山口県(1.12)
徳島県(1.59)
香川県(2.50)
高知県(22.00)
熊本県(1.29)
大分県(2.41)
宮崎県(1.09)
鹿児島県(15.75)

8月5日までの1週間では35の都道府県が指標に該当していました。

感染経路が不明な割合

感染経路が不明な人の割合が8月14日までの1週間の平均でステージ3と4の指標となる「50%以上」だったのは、次の15都府県です。

岩手県(100%)
宮城県(67%)
福島県(71%)
群馬県(54%)
千葉県(53%)
東京都(63%)
神奈川県(51%)
長野県(80%)
愛知県(52%)
京都府(52%)
大阪府(56%)
香川県(75%)
福岡県(53%)
鹿児島県(50%)
沖縄県(58%)

7月31日までの1週間に比べると、該当する都道府県の数は1つ減っています。

一方、全国で8月14日までの1週間に感染経路が不明だった人の割合は52%で依然として高い水準で推移しています。