【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(6月29日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる29
日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ防空能力の強化へ イスラエルがパトリオット提供か

ロシア国防省は28日、ロシア軍が今月22日から1週間にわたりあわせて17回、ウクライナのエネルギー関連施設などに対してミサイルや無人機による攻撃を行ったと発表しました。

ロシア軍の空からの攻撃が続く中、イギリスの経済紙フィナンシャル・タイムズは複数の関係者の話として、イスラエルが保有するアメリカ製の防空システム「パトリオット」をウクライナに供与する方向でアメリカ、イスラエル、ウクライナの間で協議が進められていると伝えました。

イスラエルはことし4月に最新の防空システムへの更新を発表していて、計画では30年以上前にイスラエルに配備された最大8基のパトリオットを、いったんアメリカに戻した後にウクライナに供与する計画だとしています。
この計画が実現すれば、ウクライナの防空能力が劇的に強化されると伝えています。

ウクライナはこれまでも欧米諸国にパトリオットの追加供与の必要性を訴えていて、アメリカ政府は今月20日各国への納入計画を見直し、ウクライナに優先してパトリオット用のミサイルを供与する方針を明らかにするなど支援を強化しています。