【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5月25日の動き)
ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる25日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5月24日の動き)
ウクライナ情勢 戦況の解説記事はこちら
ゼレンスキー大統領 ハルキウを視察
ロシア軍は今月10日、国境を越えてハルキウ州内に侵入し、攻勢を強めていてロシア国防省は1週間余りで13の集落を掌握したと発表しています。
こうしたなかウクライナのゼレンスキー大統領は、24日、ハルキウ州の州都ハルキウを訪れ、前日にロシア軍のミサイル攻撃で破壊され、7人が死亡した印刷所の状況を視察しました。
ゼレンスキー大統領は、軍や地元の当局者から報告を受けたとしたうえで、国境地帯の状況について「ウクライナ軍が軍事的に制御できている」と述べ、防戦できているとの認識を示しました。
プーチン大統領 核兵器の使用想定の演習 ベラルーシの参加を協議
ロシアのプーチン大統領は23日から2日間にわたり同盟関係にあるベラルーシの首都ミンスクを訪れ、ルカシェンコ大統領と会談しました。
会談後の共同記者会見でプーチン大統領はロシア軍が今月21日から開始した戦術核兵器の使用を想定した軍事演習についてロシアの戦術核兵器が配備されたとするベラルーシの参加についても協議したと明らかにしました。
そのうえでプーチン大統領は「われわれはベラルーシの安全保障をロシアの安全保障と同等に扱っている。何も特別なことではない。アメリカの戦術核兵器が配備されているNATO諸国はこうした演習を定期的に行っている」と述べ、ベラルーシとの演習を正当化し、欧米側を強くけん制しました。
バイデン政権 “約430億円相当の追加の軍事支援行う”
アメリカのバイデン政権は24日、声明を出し、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに対し、2億7500万ドル相当、日本円にしておよそ430億円相当の追加の軍事支援を行うと発表しました。
声明によりますと、今回の支援には、高機動ロケット砲システム=ハイマースのロケット弾や、口径が155ミリの砲弾、携行型の対戦車ミサイル「ジャベリン」などが含まれるということです。
また、化学兵器や生物兵器、それに放射性物質などから防護するための装備も供与するとしています。
ブリンケン国務長官は声明の中で「ウクライナ東部のハルキウ近郊で続くロシアによる攻撃を撃退するための支援の一環だ。ウクライナ軍が領土や国民を守るため、この新たな支援を活用できるよう、可能な限り迅速に行動する」と強調しています。