【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(5月20日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる20日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、およびロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ハルキウ近郊 レクリエーションセンターにミサイル 6人死亡

ウクライナ東部のハルキウ州では、国境を越えて侵入したロシア軍が攻勢を強めています。

19日には州都ハルキウ近郊のレクリエーションセンターにミサイル2発が直撃し、6人が死亡しました。

ロシア軍の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」が使われたとみられています。

州内のほかの3か所でもロシア軍の攻撃で6人が死亡し、犠牲者が増えています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日動画での演説で「われわれはハルキウ州でより強固な陣地を確保した。占領軍はハルキウ州からドネツク州までの広い戦線でわれわれの軍を手薄にして弱体化させようとしているが、目標を達成できていない」と述べ、徹底抗戦していると強調しました。

プーチン政権 “ゼレンスキー大統領の正当性に問題” 主張か

一方、ロシアの対外情報庁は20日、ウクライナではゼレンスキー大統領の支持率が低下していると主張し「ウクライナの大統領は自分の立場がぜい弱だと感じている。20日の任期満了を前に『信頼できない者』を必死に排除しようとしている」などとする声明を発表しました。

ウクライナでは、ことし3月に予定された大統領選挙が軍事侵攻を受けて出された戒厳令などで見送られていて、プーチン政権はゼレンスキー大統領が任期切れの状態になり正当性に問題があるとする主張を強めていくものとみられます。