【全結果 3日目】成田、谷川の若手に 松元、鈴木聡美など内定

競泳のパリオリンピックの代表選考を行う“一発勝負”の大会3日目の19日は、若手とベテラン、あわせて5人が代表に内定しました。
▽女子400メートル個人メドレーで17歳の成田実生選手20歳の谷川亜華葉選手
▽男子200メートル自由形で松元克央選手
▽女子100m平泳ぎは鈴木聡美選手青木玲緒樹選手が、それぞれ内定です。

代表内定した5人の選手を詳しく紹介するとともに、すべてのレースの結果もお伝えしています。

レースの模様はNHKプラスで配信中↓↓↓(2024年3月26日まで)

★女子 400m 個人メドレー 成田と谷川が代表内定

競泳のパリオリンピックの代表選考を行う大会は、東京 江東区の東京アクアティクスセンターで8日間の日程で行われ、決勝で「派遣標準記録」と呼ばれる日本水泳連盟が設定したタイムを突破したうえで、2位以内に入ればパリオリンピックの個人種目の代表に内定します。

大会3日目となる19日に行われた種目のうち、女子400メートル個人メドレーの決勝では、17歳の成田実生選手が最初のバタフライで2番手につけましたが、第2泳法の背泳ぎでは3番手に順位を落としました。しかし、得意の後半、平泳ぎでトップに立つと、最後の自由形で突き放し、4分35秒40の高校新記録のタイムで優勝しました。

喜ぶ谷川選手(左)と成田選手(右)

また、20歳の谷川亜華葉選手は前半から上位につけて持ち味のバランスのよい泳ぎで最後まで粘りを見せ、4分35秒60のタイムで2位に入りました。

2人はともに派遣標準記録を突破してパリオリンピックの代表に内定しました。成田選手は初のオリンピック、谷川選手は2大会連続のオリンピックの切符です。

この種目の東京オリンピックの金メダリスト、大橋悠依選手は4位でした。

成田実生「最後まで諦めずに頑張って良かった」

成田実生選手は「本当に今は最高な気分で、最後まで諦めずに頑張って良かったと思う。コーチや家族、支えてくれた皆さんに、オリンピック代表内定という結果を見せることができてうれしい気持ちでいっぱいだ」と話しました。
そのうえで「目標としていたパリのスタートラインに立てたので、もっともっと速くなるんだという気持ちで頑張っていきたい」と意気込んでいました。

谷川亜華葉「何よりもほっとしている」

谷川亜華葉選手は「まだ実感がわいていないが何よりもほっとしている。緊張で精一杯という状況で、応援してくれている人の歓声や前で泳いでいる成田選手を見て、なんとか奮い立たせて自分も行くんだと振り絞ったレースだった」と振り返りました。そのうえでパリに向けて「東京オリンピックでは悔しい思いをしたので、なんとか決勝に駒を進めてメダルをとれるように、残りの期間、前向きに取り組んでいきたい」と話していました。

4位 大橋悠依「なんとしてでも代表入りを」

女子400メートル個人メドレーの決勝で4位となり、この種目でのパリオリンピック出場を逃した大橋悠依選手は「前半はゆっくりで後半、勝負しようと思っていたが、予選のダメージがあってレースプランでの迷いも出てしまった」と振り返りました。そのうえで、本命種目である女子200メートル個人メドレーに向けて「泳ぎ自体はそんなに悪くないと思うし、パリオリンピックの代表に入れなければ自分の水泳は終わりだと思うので、なんとしてでも代表入りを決められるように頑張りたい」と競技人生をかけた決意を口にしていました。

【決勝 結果】★派遣標準記録 4:38.53

▽1.成田実生 4:35.40★代表内定
▽2.谷川亜華葉 4:35.60★代表内定
▽3.小堀倭加 4:36.55
▽4.大橋悠依 4:38.89
▽5.梶本一花 4:40.55
▽6.長岡海涼 4:42.13
▽7.奥園心咲 4:44.04
▽8.鈴木彩心 4:47.18

☆代表内定:成田実生(なりた・みお)

成田実生選手は東京都出身の17歳の高校生。個人メドレーを得意とし、癖のない美しい泳ぎが特徴で、レース後半からの追い上げを持ち味としています。生後8か月から水泳に親しみ、小学生になる前から本格的に競技を始めました。中学生のころから全国大会で頭角を現すと、高校1年生で出場したおととしの日本選手権では、200メートル背泳ぎで優勝したほか、200メートル個人メドレーでも大橋悠依選手に次ぐ2位となり、注目されました。
さらに、この年の世界ジュニア選手権では、200メートルと400メートルの個人メドレーと、400メートルメドレーリレーで3冠を達成しました。
そして去年の日本選手権では個人メドレーで2冠を果たし、去年7月の自身初の世界選手権では400メートル個人メドレーで決勝に残り8位に入りました。
今大会に向けては、個人メドレー2種目での代表内定と自己ベストの更新を目指して、苦手意識が強かったという持久力を高めるための泳ぎ込みを重ねてきました。

☆代表内定:谷川亜華葉(たにがわ・あげは)

谷川亜華葉選手は大阪府出身の20歳の大学生で、個人メドレーを専門としています。得意としているバタフライと自由形に加え、苦手意識のあった平泳ぎの強化にも積極的に取り組み、持久力を生かしたレース展開を持ち味としています。
4歳で水泳を始め、高校3年生で初出場した東京オリンピックは400メートル個人メドレーで予選で敗退しましたが、去年のアジア大会ではこの種目で銀メダルを獲得するなど、着実に成長してきました。
この冬の強化期間は「誰もしないような練習内容を組もう」と、去年12月から今大会までに400メートル個人メドレーを練習と大会であわせて50本泳ぐという、厳しい練習をみずからに課してきました。

★男子 200m 自由形 “カツオ”松元克央が代表内定

男子200メートル自由形の決勝では、27歳の松元克央選手が、磨いてきたストロークの大きな泳ぎで、前半の100メートルをトップで折り返すと、後半もスピードは落ちず、1分45秒29のタイムで優勝し、派遣標準記録を突破してパリオリンピックの代表に内定しました。

松元選手は2大会連続のオリンピックの切符です。

またこのレースは、男子800メートルリレーの代表選考も兼ねていて
▽優勝した松元選手
▽2位の柳本幸之介選手
▽3位の16歳・村佐達也選手
▽4位の眞野秀成選手の合計タイムが、800メートルリレーの派遣標準記録を突破しました。リレーメンバーは大会終了後に正式に決定します。

松元克央「メダル獲得 何が何でもかなえたい」

松元克央選手は「きのう、きょうと不安な気持ちがあるなか、たくさんの人に励ましの言葉をもらい、恩返ししたい気持ちがあった。パリの切符を手に入れて少し恩返しができて安心している」と話しました。そのうえで「ずっと言い続けてきた東京オリンピックの雪辱を果たすためパリオリンピックでメダルを獲得したいと思っているので、何が何でもかなえたい」と意気込んでいました。

【決勝 結果】★派遣標準記録 1:45.84

▽1.松元克央 1:45.29★代表内定
▽2.柳本幸之介 1:46.84
▽3.村佐達也 1:47.57
▽4.眞野秀成 1:47.86
▽5.吉田冬優 1:48.00
▽6.江原騎士 1:48.21
▽7.清水博斗 1:48.51
▽8.渡邊天馬1:49.29

☆代表内定:松元克央(まつもと・かつひろ)

松元克央選手は福島県出身の27歳。“カツオ”の愛称で水泳関係者やファンから親しまれています。自由形とバタフライを専門とし、大きな体格とパワーを生かしたダイナミックな泳ぎが持ち味で、100メートルと200メートルの自由形の日本記録保持者です。
2017年から、ソウルオリンピックの金メダリスト、鈴木大地さんを育てた鈴木陽二コーチの指導を受け、力をつけてきました。そして2019年の世界選手権では、最も得意とする200メートル自由形で日本記録を更新し、この種目で日本選手初のメダルとなる銀メダルを獲得しました。しかし、初出場となった東京オリンピックでは、200メートル自由形で金メダル候補とされながらも予選で敗退し「自分のレースができない弱さが出た」と大きな悔しさを経験しました。
このあと松元選手は、心身でのさらなる成長を求めて「安心させてくれる存在」という鈴木コーチの元を離れる決断をし、新たな練習環境に身を置きました。
そして、「1回のストロークでできるだけ多く水をつかむこと」をイメージした大きな泳ぎを目指して、ウエイトトレーニングや泳ぎ込みを徹底して行い、パリで雪辱を果たそうと代表入りを目指してきました。

★女子 100m 平泳ぎ 33歳 鈴木聡美と青木が代表内定

鈴木聡美選手

女子100メートル平泳ぎの決勝では、33歳のベテラン、鈴木聡美選手と29歳の青木玲緒樹選手が前半から先頭を競り合う展開で進み、終盤、テンポの速い泳ぎでわずかにリードした鈴木選手が1分5秒91で優勝、青木選手が1分5秒93で2位となり、ともに設定された派遣標準記録を突破してパリオリンピックの代表に内定しました。

代表内定の青木選手と鈴木選手

鈴木選手はリオデジャネイロ大会以来、2大会ぶり3回目、青木選手は2大会連続のオリンピックの切符をそれぞれつかみました。

鈴木聡美「五輪では表彰台をねらって頑張っていきたい」

鈴木聡美選手は青木玲緒樹選手との接戦を振り返り「やはり私にはライバルが必要だなと改めて感じた。青木選手が先に1分5秒台を出して走り続けてくれたおかげで、私も1分5秒台を出したいという思いをずっと抱いてきた。すごくうれしいし、150%の力ですべてを出し切った」と喜びを語りました。
そして、パリオリンピックへ向けて「世界ではもっと速く泳ぐ選手がたくさんいるが、日本記録をねらえば、おのずと表彰台も見えてくると思う。さらにスピードを上げるようなトレーニングを積んで、オリンピックでは表彰台をねらって頑張っていきたい」と話していました。

青木玲緒樹「優勝できると思っていたので すごく自分に悔しい」

青木玲緒樹選手は「優勝できると思っていたのですごく自分に悔しい。準決勝では良い泳ぎができ、しっかり練習できていたと思うので、あとは力を発揮しなければならない場面で、その泳ぎが出せるかが大事になる」と話しました。そのうえで、ともに代表に内定した鈴木聡美選手について「ずっと鈴木選手と戦ってきて私の存在で1分5秒台を出せたと言ってくれたのでありがたい。私もしっかり、一緒にレベルをもっともっと上げて良い勝負ができればと思う」と話していました。

【決勝 結果】★派遣標準記録 1:06.47

▽1.鈴木聡美 1:05.91★代表内定
▽2.青木玲緒樹 1:05.93★代表内定
▽3.渡部香生子 1:07.15
▽4.宮坂倖乃 1:07.23
▽5.今井 月 1:07.40
▽6.加藤心冨 1:08.08
▽7.稲垣杏奈 1:08.37
▽8.小畠優々美 1:08.92

☆代表内定:鈴木聡美(すずき・さとみ)

鈴木聡美選手は福岡県出身の33歳。平泳ぎを専門とし、力強いキックと、抵抗の少ないコンパクトな泳ぎが持ち味です。山梨学院大に進学後、神田忠彦コーチの指導を受けて実力を伸ばし、21歳で初出場したロンドンオリンピックでは、200メートル平泳ぎで銀メダル、100メートル平泳ぎと400メートルメドレーリレーで銅メダルと、あわせて3つのメダルを獲得しました。続くリオデジャネイロ大会にも100メートル平泳ぎで出場しましたが準決勝で敗退し、自国開催の東京大会は代表を逃していました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「水泳をやりたくないと思ってしまう」という時期もあったということですが、神田コーチやトレーナーの支えもあって気力を取り戻し、去年は、32歳にして50メートルで日本新記録をマークし、100メートルの自己ベストも更新するなど、進化した姿を見せました。
現在も山梨学院大を拠点に大学生などと一緒に練習を行っていて、社会人屈指と言われる練習量で泳ぎ込みやウエイトトレーニングを重ね、力強い泳ぎに磨きをかけてきました。

☆代表内定:青木玲緒樹(あおき・れおな)

青木玲緒樹選手は東京都出身の29歳。平泳ぎが専門で3歳から水泳を始めると、中学生になってからは数々のメダリストを育てた平井伯昌コーチの指導を受けて力をつけてきました。平井コーチが「初めて見たときから、キックの水へのかかりが並ではなかった」と評価する、大きな推進力を生み出す力強いキックが持ち味です。
2019年の世界選手権で得意とする100メートル平泳ぎで4位に入って国際大会でも存在感を示しました。初出場だった東京オリンピックでは予選で敗退したものの、おととしには100メートル平泳ぎで1分5秒19の現在も破られていない日本新記録のタイムをマークしました。
そして去年は、アジア大会の100メートル平泳ぎで、ライバルの鈴木聡美選手を破って金メダルを獲得するなど、日本の女子平泳ぎをリードする存在です。

==大会3日目【そのほかの全結果】==

★女子 200m 自由形 個人の内定者なしも800mリレーは突破

女子200メートル自由形の決勝が行われ、小堀倭加選手が1分58秒22で優勝しましたが設定された派遣標準記録は突破できず代表内定はなりませんでした。

また、このレースは、女子800メートルリレーの代表選考も兼ねていて
▽優勝した小堀選手
▽2位の白井璃緒選手
▽3位の牧野紘子選手
▽4位の池本凪沙選手の合計タイムが、800メートルリレーの派遣標準記録を突破しました。
リレーメンバーは大会終了後に正式に決定します。

【決勝 結果】★派遣標準記録 1:56.55

▽1.小堀倭加 1:58.22
▽2.白井璃緒 1:58.27
▽3.牧野紘子 1:58.42
▽4.池本凪沙 1:58.51
▽5.難波実夢 1:58.75
▽6.吉井萌萌花 1:58.98
▽7.望月絹子 1:59.28
▽8.増田 葵 2:00.86

★男子 100m 背泳ぎ【決勝】松山1位 入江2位も内定ならず

男子100メートル背泳ぎの決勝では、34歳のベテラン、入江陵介選手が予選から意識していたという体を大きく使う泳ぎで前半トップに立ちましたが、後半、松山陸選手選手が持ち味のスピードを生かして逆転し、53秒72で優勝しました。
しかし、設定された派遣標準記録は突破できず、パリオリンピックの代表内定はなりませんでした。

5大会連続のオリンピック出場を目指す入江選手は54秒10で2位でした。

入江陵介選手 この種目での内定ならず

【決勝 結果】★派遣標準記録 53.21

▽1.松山 陸 53.72
▽2.入江陵介 54.10
▽3.加藤 理 54.22
▽4.竹原秀一 54.37
▽5.佐藤佑亮 54.50
▽6.内藤良太 54.97
▽7.柳川大樹 55.22
▽8.井野竜佳 55.33

◆女子 100m 背泳ぎ 準決勝 小西杏奈が1位で決勝へ

◇世界記録 57.33
◇日本記録 58.70
★派遣標準記録 59.49

【準決勝 結果】

▽1.小西杏奈 1:00.49
▽2.白井璃緒 1:00.69
▽3.高橋美紀 1:00.80
▽4.古林毬菜 1:00.94
▽5.山本千晶 1:01.06
▽6.長岡愛海 1:01.09
▽7.佐々木美莉 1:01.22
▽8.秀野由光 1:01.47
▽9.水野柚希 1:01.89
▽10.竹葉智子 1:01.95
▽11.園部ゆあら 1:02.13
▽12.渡会円香 1:02.23
▽12.宮城歩優 1:02.23
▽14.伊藤ななみ 1:02.40
▽15.今野凜々香 1:02.78
▽16.笹生舞琳 1:02.94

◇女子 50m バタフライ【決勝 結果】

▽1.平井瑞希 26.05
▽2.相馬あい 26.16
▽3.飯塚千遥 26.34
▽4.津田萌咲 26.67
▽5.長谷川葉月 26.81
▽6.清水花峰 27.00
▽7.水口知保 27.03
▽8.西村麻亜 27.11

《3日目 夜のレース/スタートリスト》

★は代表内定がかかるレース

◆19:34~女子 100m 背泳ぎ 準決勝

◇世界記録 57.33
◇日本記録 58.70
★派遣標準記録 59.49

【1組】
▽1.伊藤ななみ(VALUE SS/八王子高)
▽2.山本千晶(ダンロップSC/日大藤沢高)
▽3.小西杏奈(ガスワン/サイサン)
▽4.高橋美紀(林テレンプ)
▽5.長岡愛海(山形DC/山形商業高)
▽6.竹葉智子(中京大/田柄SC)
▽7.園部ゆあら(スウィン大教/埼玉栄高)
▽8.渡会円香(同志社大)

【2組】
▽1.今野凜々香(イトマン東京/中央大)
▽2.水野柚希(スウィン大教/栄東高)
▽3.佐々木美莉(スウィン埼玉/春日部共栄高)
▽4.白井璃緒(ミズノ)
▽5.古林毬菜(神奈川大)
▽6.秀野由光(神奈川大)
▽7.笹生舞琳(神奈川大)
▽8.宮城歩優(中京大)

★19:48~女子 400m 個人メドレー【決勝】

◇世界記録 4:25.87
◇日本記録 4:30.82
★派遣標準記録 4:38.53


▽1.小堀倭加(あいおいニッセイ/相模原市水協)
▽2.鈴木彩心(豊川高)
▽3.梶本一花(枚方SS/同志社大)
▽4.谷川亜華葉(イトマン近大)
▽5.成田実生(金町SC)
▽6.大橋悠依(イトマン東進)
▽7.長岡海涼(山形DC/東北高)
▽8.奥園心咲(枚方SS/立命館宇治高)

★20:00~男子 200m 自由形【決勝】

◇世界記録 1:42.00
◇日本記録 1:44.65
★派遣標準記録 1:45.84

▽1.江原騎士(SWANS)
▽2.吉田冬優(三谷産業/三菱養和SS)
▽3.村佐達也(中京大中京高/名鉄SS刈谷)
▽4.柳本幸之介(イトマン東京/日本大)
▽5.松元克央(ミツウロコ/三菱養和SS)
▽6.眞野秀成(セントラルスポーツ)
▽7.清水博斗(コナミスポーツ/明治大)
▽8.渡邊天馬(イトマン近大)

★20:09~男子 100m 背泳ぎ【決勝】

◇世界記録 51.60
◇日本記録 52.24
★派遣標準記録 53.21

▽1.柳川大樹(イトマン港北/明治大)
▽2.竹原秀一(東洋大/はるおか赤間)
▽3.佐藤佑亮(イトマンアビコ/太成学院大高)
▽4.入江陵介(イトマン東進)
▽5.松山 陸(銀座千疋屋)
▽6.加藤 理(山陰パナソニック/アクアみすみ)
▽7.内藤良太(八洲電業社)
▽8.井野竜佳(GLOBAL UNION/近大クラブ)

★20:21~女子 100m 平泳ぎ【決勝】

◇世界記録 1:04.13
◇日本記録 1:05.19
★派遣標準記録 1:06.47

▽1.小畠優々美(NECGSC玉川)
▽2.渡部香生子(MEIGI)
▽3.宮坂倖乃(コナミスポーツ)
▽4.青木玲緒樹(ミズノ)
▽5.鈴木聡美(ミキハウス)
▽6.今井 月(バローHD/東京ドームS)
▽7.加藤心冨(スウィン鴻巣/春日部共栄高)
▽8.稲垣杏奈(イトマン/近畿大学附高)

★20:29~女子 200m 自由形【決勝】

◇世界記録 1:52.85
◇日本記録 1:54.85
★派遣標準記録 1:56.55

▽1.池本凪沙(イトマン東京/中央大)
▽2.難波実夢(JSS/近畿大)
▽3.吉井萌萌花(イトマン)
▽4.小堀倭加(あいおいニッセイ/相模原市水協)
▽5.白井璃緒(ミズノ)
▽6.望月絹子(鈴与)
▽7.牧野紘子(あいおいニッセイ/東京ドームS)
▽8.増田 葵(菅公学生服)

◇20:42~女子 50m バタフライ【決勝】

◇世界記録 24.43
◇日本記録 25.11

▽1.水口知保(セントラル目黒/明治大)
▽2.平井瑞希(ATSC.YW/日大藤沢高)
▽3.津田萌咲(新潟医福大SC/新潟リハ病院)
▽4.相馬あい(ミキハウス)
▽5.飯塚千遥(NOK)
▽6.長谷川葉月(イトマン東京/中央大)
▽7.清水花峰(長野DS中央/長野東高)
▽8.西村麻亜(サンタマリア)

《大会3日目の見どころ》

東京アクアティクスセンターで行われている大会3日目の19日はオリンピック種目以外も含めて6つの種目で決勝が行われます。

【女子400メートル個人メドレー】
▽去年の日本選手権を制し世界選手権にも初出場した17歳の成田実生選手
▽去年のアジア大会の銀メダリスト、谷川亜華葉選手などが代表を争います。
▽この種目の東京オリンピックの金メダリスト、大橋悠依選手も200メートルを本命としながらも出場する予定で混戦が予想されます。

【男子100メートル背泳ぎ】
34歳の入江陵介選手が5大会連続のオリンピック出場を目指します。

【男子200メートル自由形】
“カツオ”の愛称で親しまれるこの種目の日本記録保持者、松元克央選手。磨いてきた
「できるだけ多く水をつかむ」泳ぎで、どんなタイムをマークするか注目です。

松元選手は、自身初のオリンピックだった3年前の東京大会では金メダルを期待されながらも予選敗退。「今でも思い出したくない」というほど大きな悔しさを味わいました。「もう1回、メダルを狙うために何をするべきなのか」と自問自答を重ね、1回のストロークで「できるだけ多く水をつかむ」ことを追求し、パワーアップのため水の抵抗を高めるさまざまな道具を使っての泳ぎ込みや、ウエイトトレーニングを重ねてきました。

今大会は、パリオリンピック本番に向けた「あくまで通過点」と位置づける松元選手。“カツオ”の進化したパワフルな泳ぎから目が離せません。

【豆知識】パリ五輪 代表選考方法は?“一発勝負”です

競泳のパリオリンピック代表はいわば“一発勝負”で決まります。
今回の代表選考会の決勝で日本水泳連盟が設けた派遣標準記録を突破したうえで、2位以内に入った選手が内定します。

この派遣標準記録は、オリンピックに出場した日本選手全員が決勝に進出し、複数のメダルを獲得することを目指して日本水泳連盟が設けた独自の基準で、今回は2017年以降のオリンピックと世界選手権の10位相当のタイムが設定されています。すべての種目で、世界水連が定めるオリンピックの参加基準よりも速いか同じタイムであるうえ、800メートル自由形は日本記録よりも速いタイムとなっています。また、4人で泳ぐリレーの種目についても、リレー用の派遣標準記録が設定されています。