【全記録】全国男子駅伝 長野が3連覇 10回目優勝 大会新記録で

冬の広島を舞台に中学生から社会人までのランナーがたすきをつなぐ都道府県対抗の全国男子駅伝が21日行われ、長野が大会新記録で3大会連続10回目の優勝を果たしました。

記事後半では47都道府県のすべての結果、レースの詳しい経過などもお伝えしています。

長野が3大会連続10回目の優勝 石川には大きな声援

全国男子駅伝は広島市の平和公園前をスタートとフィニッシュに、各都道府県代表の中学生から社会人までのランナーが7区間48キロのコースでたすきをつなぎました。

1区では長崎の離島、福江島にある五島南高校の川原琉人選手が終盤で抜け出して区間新記録の走りでトップでたすきをつなぎました。

長野4区 永原颯磨選手

長野は先月の全国高校駅伝を制した佐久長聖高校の永原颯磨選手が4区で区間記録にあと1秒に迫る走りで4位から先頭に立ちました。

その後も安定したレース運びでトップを守り、最終7区では駒沢大の鈴木芽吹選手が区間新記録をマークして2位に2分11秒の大差をつけ、史上最多を更新する10回目の優勝を果たしました。

長野 アンカー 鈴木芽吹選手

長野は2回目の大会3連覇で、2時間17分0秒のタイムは去年マークした大会記録をさらに10秒更新しました。

2位は埼玉で、3位には千葉が入りました。

石川 大会最年長40歳 中村高洋選手(左)

今月1日に起きた能登半島地震の被災地、石川は47位でしたが、被害を受けた中能登町の中学生ランナーや大会最年長の40歳、中村高洋選手が懸命にたすきをつなぎ、声を出しての応援が4年ぶりに解禁された沿道から大きな声援が絶え間なく送られました。

《監督・選手談話》

長野 高見澤勝監督・鈴木芽吹選手

長野 高見澤勝監督「大会新記録は選手たちが頑張った成果」

2時間17分0秒の大会新記録で3連覇を果たした長野の高見澤勝監督は「きょうは風も強かったので記録よりも勝ちにいくことを考えていた。想定どおりにレースを進めてくれて、そのうえで大会新記録を出せたのは選手たちが一生懸命頑張った成果だと思う」と話していました。

長野 アンカー鈴木芽吹「自分が締めようと思って走った」

長野のアンカーで駒沢大の鈴木芽吹(すずき・めぶき)選手は「大会記録をねらえるメンバーがそろっていて、想定どおりの展開でたすきをつないできてくれたので最後はしっかり自分が締めようと思って走った」と振り返りました。そして、7区で36分52秒の区間新記録をマークしたことについては「自分だけの成果ではなく、仲間がつないできてくれた結果だと思う。高校のときから1回もこの舞台で走ることができておらず長野に恩返しをしたいという思いがあったので、結果を残すことができて本当にうれしい」と話していました。

【最終順位(全記録)】

▽1位 長野 2:17:00 ★大会新記録
▽2位 埼玉 2:19:11
▽3位 千葉 2:19:32

▽4位 京都 2:19:56

▽5位 兵庫 2:19:59
▽6位 岡山 2:20:06
▽7位 福岡 2:20:12
▽8位 東京 2:20:19

▽9位 茨城 2:20:44
▽10位 大阪 2:20:55
▽11位 鹿児島 2:20:57
▽12位 長崎 2:21:12
▽13位 福島 2:21:18
▽14位 広島 2:21:20
▽15位 群馬 2:21:49
▽16位 滋賀 2:21:54
▽17位 宮崎 2:21:59
▽18位 熊本 2:22:18
▽19位 北海道 2:22:21
▽20位 愛知 2:22:28

▽21位 栃木 2:22:30
▽22位 岐阜 2:22:36
▽23位 神奈川 2:22:41
▽24位 静岡 2:22:47
▽25位 大分 2:22:52
▽26位 佐賀 2:22:56
▽27位 山口 2:22:58
▽28位 新潟 2:22:58
▽29位 福井 2:23:02
▽30位 和歌山 2:23:03

▽31位 鳥取 2:23:10
▽32位 宮城 2:23:19
▽33位 山梨 2:23:44
▽34位 三重 2:24:00
▽35位 岩手 2:24:07
▽36位 富山 2:25:21
▽37位 高知 2:25:26
▽38位 山形 2:25:37
▽39位 徳島 2:25:58
▽40位 奈良 2:26:21

▽41位 愛媛 2:26:24
▽42位 青森 2:26:27
▽43位 香川 2:26:31
▽44位 秋田 2:26:35
▽45位 島根 2:26:44
▽46位 沖縄 2:27:21
▽47位 石川 2:28:35

◇区間賞◇

【1区】川原琉人(長崎) 19分31秒★区間新
【2区】田中悠大(和歌山) 8分20秒
【3区】葛西 潤(大阪) 23分22秒★区間新
【4区】永原颯磨(長野) 14分03秒
【5区】山口竣平(長野) 24分47秒
【6区】吉田 星(北海道) 8分40秒
【7区】鈴木芽吹(長野) 36分52秒★区間新

長野 アンカー鈴木芽吹選手

《レース経過》

12:30

【1区(7km)スタート】

全国男子駅伝は午後0時30分にレースがスタートしました。原爆ドームがある広島市の平和公園前をスタートとフィニッシュとする48キロを47都道府県の各チームが中学生から社会人までの7人のランナーでたすきをつなぎます。

1区は7キロで争われ、先月の全国高校駅伝で都大路を沸かせた兵庫の須磨学園の折田壮太選手や優勝した長野の佐久長聖高校の濱口大和選手など、力のある高校生の走りに注目です。

《気象状況(広島市 12:30)》

▽気温:13.6度
▽風:北 6.3m
▽湿度:55%

【1区 中間点】10チーム以上のトップ集団

レースは1区の中間点となる3.5キロを過ぎて、京都や岐阜、長崎など10チーム以上の大きな集団で進んでいます。

【1区 5kmすぎ】長崎が抜け出す

長崎 川原琉人選手

5kmすぎの地点で長崎の川原琉人選手(五島南高)が抜け出しました。

【1区→2区(3km)】長崎がトップで2区へ 川原琉人が区間新

レースは1区を終えて、長崎がトップに立ちました。長崎の川原琉人選手が5キロ過ぎに抜け出して2位以降を突き放し、これまでの区間記録を更新する19分31秒をマークしてたすきをつなぎました。
6秒差の2位に埼玉、3位に岐阜、4位に長野、5位に兵庫が続いています。2区は3キロで中学生が争います。

【1区 通過順位(上位10チーム)】

▽1位 長崎 19:31
▽2位 埼玉 19:37
▽3位 岐阜 19:38
▽4位 長野 19:38
▽5位 兵庫 19:38
▽6位 京都 19:43
▽7位 大阪 19:46
▽8位 神奈川 19:48
▽9位 鹿児島 19:56
▽10位 岡山 19:59

◇1区 区間賞 川原琉人(長崎)★区間新★

川原琉人 (五島南高)【長崎】19分31秒★区間新★

1区で19分31秒の区間新記録をマークした長崎の川原琉人選手は「去年の大会では序盤に抜け出したものの、ラスト1キロでペースが落ちたのでこの1年間、ラスト1キロの走りに重点を置いて練習してきました。支えてくれた地域の人たちへの恩返しができて安心しています」と話していました。

【2区→3区(8.5 km)】兵庫が首位に 長崎、埼玉が続く

レースは中学生で争う2区を終えて、兵庫がトップに立ちました。タイム差なしの2位で長崎、3位には埼玉が続いています。3区は8.5キロで争われ、社会人や大学生が走ります。

【2区 通過順位(上位10チーム)】

▽1位 兵庫 28:16
▽2位 長崎 28:16
▽3位 埼玉 28:17
▽4位 岐阜 28:25
▽5位 京都 28:31
▽6位 長野 28:32
▽7位 神奈川 28:33
▽8位 岡山 28:37
▽9位 大阪 28:42
▽10位 鹿児島 28:46

◇2区 区間賞 田中悠大(和歌山)

田中 悠大(岩出二中)【和歌山】8分20秒(15人抜き)

【3区 6.8km地点】埼玉がトップに 大阪も2位に

3区の6.8キロ地点の通過順位です。埼玉は久保田徹選手 (大東文化大)が2つ順位をあげてトップに立っています。2位には葛西潤選手 (旭化成)が7つ順位を上げた大阪が続いています。3位は長崎、林田洋翔選手(三菱重工)が走っています。

【3区→4区(5km)】埼玉が首位 大阪が2位浮上

レースは3区を終えて埼玉が順位を2つあげてトップに立ちました。トップと15秒差の2位には大阪、3位に長崎、4位には長野が続いています。4区は5キロで争われ、高校生が走ります。

【3区 通過順位(上位10チーム)】

▽1位 埼玉 51:49
▽2位 大阪 52:04
▽3位 長崎 52:15
▽4位 長野 52:22
▽5位 岡山 52:28
▽6位 千葉 52:34
▽7位 兵庫 52:36
▽8位 東京 53:00
▽9位 福岡 53:01
▽10位 神奈川 53:01

◇3区 区間賞 葛西潤(大阪)★区間新★

葛西 潤(旭化成)【大阪】23分22秒★区間新★(7人抜き)

3区で23分22秒の区間新記録をマークした大阪の葛西潤選手は「少しびっくりしています。1区と2区の選手が頑張って上位の選手が前に見えるすごくいい位置でたすきを持ってきてくれたので区間新記録をとれたのは前の選手のおかげだと思っています」と話していました。

【4区 4kmすぎ】長野が首位の埼玉に追いつく

4区で3連覇をねらう長野は、永原颯磨選手 (佐久長聖高)が残り1キロを切ってトップに立ちました。

【4区→5区(8.5km)】3連覇ねらう長野がトップで5区へ

レースは4区を終えて、順位を3つあげた長野がトップに立ちました。長野は、トップから33秒差の4位でたすきを受け取った佐久長聖高校の永原颯磨選手が区間記録に迫る力強い走りを見せ、残り1キロを切ったところでトップに立ちました。10秒差の2位に埼玉、さらに15秒遅れて3位に岡山が続いています。5区は高校生区間で最も長い8.5キロで争われます。

【4区 通過順位(上位10チーム)】

▽1位 長野 1:06:25
▽2位 埼玉 1:06:35
▽3位 岡山 1:06:50
▽4位 大阪 1:07:09
▽5位 兵庫 1:07:12
▽6位 千葉 1:07:13
▽7位 長崎 1:07:18
▽8位 東京 1:07:29
▽9位 福岡 1:07:40
▽10位 福島 1:07:43

◇4区 区間賞 永原颯磨(長野)

永原 颯磨(佐久長聖高)【長野】14分03秒

【5区 中間点】長野がリード広げる

5区は中間点をすぎて、1位の長野は山口竣平選手(佐久長聖高)が2位以下との差を広げています。2位の埼玉との差は47秒と広がりました。3位は岡山です。

【5区→6区(3km)】長野 リード広げる 千葉が2位浮上

レースは5区を終えて、長野がトップに立っています。佐久長聖高校の山口竣平選手が力強い走りで後続を引き離し、2位との差を55秒まで広げました。2位は順位を4つ上げた千葉、3位に埼玉、4位に岡山、5位に福岡が続いています。6区は3キロで争われ、中学生が走ります。

【5区 通過順位(上位10チーム)】

▽1位 長野 1:31:12
▽2位 千葉 1:32:07
▽3位 埼玉 1:32:27
▽4位 岡山 1:32:38
▽5位 福岡 1:32:39
▽6位 兵庫 1:32:40
▽7位 京都 1:32:50
▽8位 大阪 1:32:55
▽9位 東京 1:33:06
▽10位 長崎 1:33:37

◇5区 区間賞 山口竣平(長野)

山口 竣平(佐久長聖高)【長野】24分47秒

【6区→7区(13km)】長野 大きなリード保ちアンカーへ

レースは中学生が走る6区を終えて、長野が大きなリードを保って、アンカーにたすきをつなぎました。2位には48秒差で千葉、さらに35秒差の3位に岡山、4位に兵庫、5位には埼玉が続いています。最終区間の7区は最も長い13キロで争われ、社会人や大学生が走ります。

【6区 通過順位(上位10チーム)】

▽1位 長野 1:40:08
▽2位 千葉 1:40:56
▽3位 岡山 1:41:31
▽4位 兵庫 1:41:31
▽5位 埼玉 1:41:34
▽6位 京都 1:41:49
▽7位 大阪 1:41:54
▽8位 東京 1:41:57
▽9位 福岡 1:42:02
▽10位 茨城 1:42:49

◇6区 区間賞 吉田 星(北海道)

吉田 星(上野幌中)【北海道】8分40秒(8人抜き)

【上位チーム アンカーは】

▽長野:鈴木 芽吹(駒沢大)
▽千葉:伊豫田 達弥(富士通)
▽埼玉:荻久保 寛也(ひらまつ病院)
▽京都:清水 颯大(大塚製薬)
▽岡山:風岡 永吉(JFEスチール)
▽兵庫:村本 一樹(住友電工)
▽東京:嶋津 雄大(GMOインターネットグループ)
▽福岡:藤曲 寛人(トヨタ自動車九州)
▽大阪:白川 陽大(中央大)
▽茨城:細谷 恭平 (黒崎播磨)

▽熊本:赤崎 暁(九電工)

【7区 5.2km】長野 さらにリード広げる

レースは最も長い13キロで争われるアンカー区間の7区に入り、5.2キロを過ぎて、長野がトップを守っています。アンカーの鈴木芽吹選手が48秒あった2位の千葉との差を1分29秒に広げています。

【7区 9km】長野 3連覇へ リード広げる

レースはアンカー区間の7区、残り4キロの地点で長野がトップを守っています。3連覇に向け、2位との差を1分59秒に広げています。

長野3連覇 史上最多更新する10回目の優勝 大会新記録で

長野 アンカー 鈴木芽吹選手

冬の広島を舞台に中学生から社会人までのランナーがたすきをつなぐ全国男子駅伝は、長野が4区で先頭に立ってそのまま逃げきり、大会新記録のタイムで3連覇を果たしました。長野は史上最多を更新する10回目の優勝です。

◇7区 区間賞 鈴木 芽吹(長野)★区間新★

鈴木 芽吹(駒沢大)【長野】36分52秒★区間新★

《歴代優勝チーム》

3連覇を達成した長野チーム

▽29回(2024年) 長野 2:17:00 ★大会新記録★
▽28回(2023年) 長野 2:17:10

▽27回(2022年) 大会中止
▽26回(2021年) 大会中止
▽25回(2020年) 長野 2:17:11
▽24回(2019年) 福島 2:19:43

▽23回(2018年) 埼玉 2:19:10
▽22回(2017年) 長野 2:19:09
▽21回(2016年) 愛知 2:20:12
▽20回(2015年) 埼玉 2:19:14

▽19回(2014年) 長野 2:19:20
▽18回(2013年) 兵庫 2:19:51
▽17回(2012年) 兵庫 2:20:19
▽16回(2011年) 栃木 2:19:31
▽15回(2010年) 兵庫 2:20:02
▽14回(2009年) 長野 2:18:43
▽13回(2008年) 長野 2:21:06
▽12回(2007年) 兵庫 2:19:40
▽11回(2006年) 長野 2:20:23
▽10回(2005年) 長野 2:20:02

▽9回(2004年) 長野 2:20:08
▽8回(2003年) 福岡 2:19:06
▽7回(2002年) 福岡 2:19:54
▽6回(2001年) 愛知 2:20:07
▽5回(2000年) 鹿児島 2:19:52
▽4回(1999年) 兵庫 2:16:50
▽3回(1998年) 福岡 2:18:15
▽2回(1997年) 京都 2:16:36
▽1回(1996年) 広島 2:17:34

会場で能登半島地震 被災地支援の募金活動

全国男子駅伝のスタートとフィニッシュとなる広島市中区の平和公園前には大会に出場する各都道府県の特産品を販売するブースが設けられ、大会の事務局が被災地の支援に役立てようと募金箱に見立てた「たる」をその一角に用意しました。「たる募金」は、戦後に創設されたプロ野球の広島が経営難に陥った際、市民がたるに募金して活動を支援したことにちなんでいて、午前10時前から訪れた人がお金を入れていました。

また、石川県の特産品を販売するブースでは、広島の石川県人会が被災地への義援金を募っていて、ブースの前には訪れた人たちの行列ができ「頑張ってください」などと声をかけながら募金していました。集まった募金は、それぞれ日本赤十字社や、石川県を通じて被災地に届けられるということです。

広島石川県人会の杉本義守会長は「少しでも復興の手伝いができればという気持ちでやらせてもらった。たくさんの真心をいただき、温かさを感じてありがたい。選手の走りがふるさとに元気を与えると思うので頑張ってほしい」と話していました。

《レースの見どころは》

ことしの全国男子駅伝は、声を出しての応援が解禁されるなど4年ぶりに通常の形で開催され、広島市の平和公園前をスタートとフィニッシュに中学生から社会人までのランナーが7区間48キロのコースでたすきをつなぎます。

このうち長野は、先月行われた全国高校駅伝を大会新記録のタイムで制した佐久長聖高校のランナー3人が出場する予定で、史上最多を更新する10回目の優勝を目指します。

20日は、広島市で47都道府県の代表チームが参加して開会式が行われ、今月1日に起きた能登半島地震の被災地、石川のチームは、被害を受けた七尾市や中能登町の中学校の選手など監督・コーチを含めて13人が参加しました。

《注目チーム メンバー》

◇長野(最高成績 優勝)

▽1区:濱口 大和(佐久長聖高)
▽2区:中澤 侑己(堀金中)
▽3区:伊藤 大志(早稲田大)
▽4区:永原 颯磨(佐久長聖高)
▽5区:山口 竣平(佐久長聖高)
▽6区:滝澤 秀斗(赤穂中)
▽7区:鈴木 芽吹(駒沢大)

◇千葉(最高成績 3位)

▽1区:小河原 陽琉(八千代松陰高)
▽2区:荒井 稜司(我孫子中)
▽3区:篠原 倖太朗(駒沢大)
▽4区:山本 悠(八千代松陰高)
▽5区:鈴木 琉胤(八千代松陰高)
▽6区:宮川 大樹(柏五中)
▽7区:伊豫田 達弥(富士通)

◇兵庫(最高成績 優勝)

▽1区:折田 壮太(須磨学園高)
▽2区:梅田 大陸(大原中)
▽3区:坂東 悠汰(富士通)
▽4区:福冨 翔(須磨学園高)
▽5区:堀野 正太(須磨学園高)
▽6区:稲垣 翔馴(上甲子園中)
▽7区:村本 一樹(住友電工)

《コース紹介》

広島市の平和公園前をスタートとフィニッシュに中学生から社会人までのランナーが7区間48キロのコースでたすきをつなぐレース。コースを紹介します。

◆1区(7km)高校生

第5回大会から、平和公園からのスタートとなった。平和大通りから宮島街道に入る平たんなコース。毎年、全国高校駅伝で「花の1区」を走ったランナーたちを中心に、全国トップクラスの争いが繰り広げられる。

◆区間最高記録:19分39秒◆
長嶋 幸宝【兵庫】28回 (2023年)

◆2区(3km)中学生

宮島街道を西に向かうフラットなコース。レース序盤でペースをつかむために大切な区間。 ことしも中学生ランナーの熱い走りに期待。

◆区間最高記録:8分14秒◆
石田 洸介【福岡】23回 (2018年)

◆3区(8.5km)大学・社会人

宮島街道を西に向かい、宮島口に至るコース。5キロ過ぎからアップダウンがあり、レース序盤の勝負どころ。順位が大きく変動する区間である。

◆区間最高記録:23分26秒◆
大森 輝和【高知】10回 (2005年)

◆4区(5km)高校生

宮島口からさらに西に向かい、1.7km付近で折り返すフラットなコース。高校生区間の中では最も短いこの区間では、スピード勝負となる。

◆区間最高記録:14分02秒◆
山口 竣平【長野】28回 (2023年)

◆5区(8.5km)高校生

レースの大きな山場となる、高校生区間としては最も長い区間。たすきを受けてすぐにアップダウンがある。

◆区間最高記録:23分52秒◆
吉岡 大翔【長野】28回 (2023年)

6区(3km)中学生

宮島街道を東に向かうフラットなコース。レース終盤、順位をキープしながら確実にアンカーにたすきを渡すために、大切な区間。

◆区間最高記録:8分22秒◆
吉岡 大翔【長野】25回 (2020年)

◆7区(13km)大学・社会人

全コースの27%を占める長丁場の7区。宮島街道から平和大通りに帰ってきたランナーは、フィニッシュ前をいったん通った後、広島市の中心部をぐるっと1周して平和公園のフィニッシュを目指す。大小10の橋を渡り、細かなアップダウンが続く。毎年、この7区で数々のドラマがあり「逆転の7区」とも言われる。

◆区間最高記録:37分09秒◆
大島 健太【高知】9回 (2004年)