石川県内で4日前に孤立状態が解消された珠洲市大谷町の避難所では20日、より安全な場所に移る2次避難を希望した人たちが富山市の宿泊施設へ移動しました。
新型コロナウイルスなどの感染症のため移動できなかった人もいるということで、こうした人たちの避難をいかに早く進めるかが課題となっています。
気象・災害
孤立解消地区から2次避難 感染症で移動できない人も 石川 珠洲
珠洲市の沿岸部にある大谷町地区は、今回の地震で道路が損傷を受けて通行が難しくなり、150人余りが孤立しましたが、今月16日に道路の復旧作業が進んで、ようやく孤立状態が解消されました。
石川県はより安全な場所で過ごしてもらう2次避難を進めていて、大谷町の地区の避難所となっている大谷小中学校では、希望した人のうち、高齢者を中心とした44人が20日、富山市の宿泊施設へ移動することになりました。
希望した人たちは自家用車や県が手配した車両に手提げかばんなど、手で持ち運べる荷物を詰め込んだあと、午前10時ごろに富山市の宿泊施設に向けて出発しました。
74歳の女性は「本音は地元から離れたくなかったです。家族に説得されて2次避難を決めました。復興が進んだらまた戻ってきたいです」と話していました。
一方で、2次避難を希望していても新型コロナやインフルエンザに感染したり感染した人の濃厚接触者になったりして、およそ20人が移動できなかったということで、こうした人たちの避難をいかに早く進めるかが課題となっています。
避難所の責任者の川端孝さんは「感染症にかかった人も、治り次第できるだけ早く避難させてほしいです」と話していました。
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